ジャンヌ・モローは歳を重ねてからも美しかったけれどこの頃のしなやかさ愛らしさは別格。5年前の『死刑台のエレベーター』の時よりも若くフレッシュに見える。自由奔放で純粋すぎるが故に破滅に向かってしまう、そして男たちも破綻を予感しながらも愛し手に入れ守ろうとする、そんな女性。ひりつくような生々しさがある。
滑らかにリズミカルに紡がれるカット、弾むような躍動感。橋の上での駆けっこや自転車での疾走、食事中ひとりずつ変な顔をして遊ぶところも好き。そしてフランスの田舎の自然やジャンヌの衣装がとにかく素敵!ノースリーブの白いワンピースとか、すとんとした大きめのセーターとか、シンプル&シックで真似したくなります。
トリュフォー初期の頃のみずみずしさはやっぱりたまらないですね。