Ltechnique

怪異談 生きてゐる小平次のLtechniqueのレビュー・感想・評価

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)
4.1
中川信夫の劇場映画復帰作であり、遺作となったもの。

初見時は大正期の戯曲が原作とは知らなかったが、いたってモダンであり、それと同時に古典的である。元は舞台の制約であり、atgの予算の都合であろうが、ガチガチに世界が固められて、異様な緊張感がある。

それは一つに、徹底的な命の排除が、現世感を奪ってしまってるからだと思う。この映画本当に生きてるものが三名だけである。

宮下順子さんが魅力的である。