イタリア映画。モノクロ。低予算。吸血鬼系ホラー。
音がよかった。そして女たちがセクシー。

５人のショーガールとそのマネージャーの男２人が嵐の中運転中に遭難、近くの山奥にある大きくて古い屋敷に泊めてもらうことに。翌朝、ショーガールの一人が遺体で発見される。吸血鬼の死んだ妻にそっくりなヴェラは、吸血鬼から命を狙われる…。

旅行者が不吉な館に閉じ込められる…という、お決まりパターンだが、イタリアの映画監督兼作家レナートポルセリは、この映画がその類のホラー映画の初期作品かもしれないと指摘。ウィキペディアに書いてました。

先日見た『吸血鬼と踊り子』の同じような吸血鬼もの。セットも同じの使ってる。あちらよりも展開に意外性があり良かった。

しかし「グラマー」って昭和を感じさせて良いね。

嵐で川の橋が落ちたため、旅の踊り子一座が古城に宿を借りると、そこには吸血鬼がいた。
ポルセッリの佳作『吸血鬼と踊り子』と比べると演出は雑だし、製作費的にもかなりチャチだけれど、その分を女の子たちがヌードになってカバー。この薄物を羽織ってウロウロは、ジャン・ローランのヌード吸血鬼映画の先輩だね。城主の謎の研究やら諸々の正体やら適当も適当、でもヒロインの踊り子のシンデレラ・ストーリー、あれがあったから全部OKの気もした。城主もえらいし。この最後のメロ演出にイタリア庶民映画の味がよく出ている。ロングで撮って城主の顔なかなか見せないで焦らすとか、カンタービレ。あのおばさんも煽りに煽るよね。吸血鬼同士の痴話喧嘩もイタリアっぽくて可笑しい。妖艶な『吸血鬼と踊り子』に対して、こっちはカラッとしたお色気になっている。

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