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クリープスの一人旅のレビュー・感想・評価

クリープス(1986年製作の映画)
3.0
フレッド・デッカー監督作。

『ドラキュリアン』(1987)のフレッド・デッカーの長編監督デビュー作で、寄生虫タイプの地球外生命体に侵略された町の住民たちの戦いを描きます。

アメリカの田舎町に暮らす主人公の青年らが、宇宙から飛来したナメクジ状の生命体によってゾンビ化した住民と死闘を繰り広げていく様子を描いたB級“青春SFホラー”で、青年が一目惚れした女子大生の美人ヒロインを巻き込みつつ、住民vsゾンビ軍団の熾烈な攻防のゆくえを活写します。

ちょこまか素早く動き回るナメクジエイリアンの挙動や、ゾンビ化した人間の特殊メイク&頭部爆裂描写など凝った映像演出にフレッド・デッカーの才気が光ったB級エンタメホラーで、芝刈り機や火炎放射器を使ったゾンビ軍団とのド派手な死闘シーンがB級映画らしいテイストとなっています。

蛇足)
本作の登場人物の名前は著名なホラー&SF映画監督の名に因んでいて、主人公の青年クリス・ロメロ→ジョージ・A・ロメロ、ヒロインのシンシア・クローネンバーグ→デヴィッド・クローネンバーグ、地元刑事レイ・キャメロン→ジェームズ・キャメロン、その他サム・ライミ、スティーヴ・マイナー、ジョン・ランディス、ジョン・カーペンター、トビー・フーパーがキャラ名の元ネタとなっています。
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