クリープスの作品情報・感想・評価

「クリープス」に投稿された感想・評価

「ロボコップ3」のフレッドデッカー監督が放つ80年代SFエイリアンホラーの隠れた傑作

あのジェームズガンが惚れ込み「スリザー」に本作のオマージュを大量に注ぎ込んだ話は有名

トムアトキンス、ディックミラーといった名優が脇を固めているのも要注目ポイント
頭がパッカーーン!


きっと、「レディプレイヤー1 」を観て涙を流して喜んだに違いない(←勝手な想像)、永遠のオタク小僧フレッド・デッカー監督・脚本によるデビュー作。
長らく「ロボコップ3」の呪縛から逃れられずにいましたが、最近では盟友シェーン・ブラックの「ザ・プレデター」の脚本で返り咲いた感がありますね。
ちなみに、シェーン・ブラックは本作にカメオ出演しております。

主役のボンクラ大学生クリス・ロメロを演じているのはジェイソン・ライヴリー。
ブレイク・ライヴリーの実兄なので、「俺ちゃん」の義理の兄貴ということになりますね!

その他、キャメロン刑事役に「リーサルウェポン」のトム・アトキンス。
過去の事件に囚われつつ、ゾンビ退治に活躍する格好いい役です。
シェーン・ブラックに「リーサルウェポン」のリッグス役をオファーされたんですって。
トム・アトキンスのリッグス!
まったく想像できませんし、スタジオがOKするわけないと思いますが、何だかシェーン・ブラックらしいエピソード。

あと、B級ホラーでよく顔をみるディック・ミラーが特別出演。
なんともいえない目尻の長い皺!
ヒロインのシンディ・クローネンバーグ役の女優さんは知らない方でしたが中々の美人さんです。
仕草と声が可愛い♪

役名でお気づきかもしれませんが、実にオタクっぽいですよね。
登場人物の名前がジャンル映画の大御所ばかり揃っているんです。
ロメロ、キャメロン、クローネンバーグ・・・主人公の親友はJ・C。言わずもがな、ジョン・カーペンターですね(苦笑)
それと、通っている大学はコーマン大学ときたもんだ!


そんなフレッド・デッカーの趣味全開な本作は、宇宙人が作り出した宇宙ヒルが地球に飛来するという迷惑千万なお話。
宇宙ヒルに寄生されると脳みそに卵が植えつけられちゃいます。
その間はゾンビにされてしまい、移動してから孵化、頭がパッカーンと割れて大量の宇宙ヒルが飛び出してくるのです!
飛来したのは1959年。
殺人鬼が精神病院を脱走する事件が起きた夜でした。
1組のカップルがいて、宇宙ヒルが男に寄生、女子の方は殺人鬼の毒牙にかかってしまいます。
それから27年後、宇宙ヒルが寄生したまま密かに冷凍保存されていた男を主人公たちが蘇らせてしまったことから、とんでもない事件に発展してしまいます。


荒唐無稽で笑うしかないのですが、宇宙人に殺人鬼、そしてゾンビと好きなモノを全部つめこんでやろうというフレッド・デッカーの心意気は一片の曇りもなく正義でしょう!
ごちゃまぜにした割には程よくまとまっており、青春SFホラーとしての完成度が高いのに驚きです。
確かに処女作ということで雑な部分もあるし、低予算だからSFX関係もチープなのも否めませんが、それらを補ってあまりある魅力が備わっているのも事実。
その魅力の元となっているのは、他ならぬ作り手の情熱です。

本格的なゾンビホラーとなるのはかなり終盤に入ってからなのですが、そこに至るまでも、ゾンビとなった者が宇宙ヒルを拡散し、それを捜査するトム・アトキンスの過去にまつわる殺人鬼の事件がうまく融合して飽きさせません。

ボンクラ主人公のロマンスは割とどうでもよいのですが、それでもクライマックスの盛り上げに一役買うし、2人を応援する親友J・Cの録音テープは涙なくては聞けない感動シーン。
こんなアホくさいジャンル映画でも、ちゃんとドラマを用意して泣かせにもくるなんて、フレッド・デッカー恐るべし!

前半が少しまどろっこしいですけれど、いやコレ本当に埋もれさせとくには勿体ないほど面白いよ。
海外では評価されていますが、日本だとDVD化もされていないなんておかしいでしょ。
同じくフレッド・デッカー監督作の「ドラキュリアン」はブルーレイまで発売されたことだし、本作もお願いしたいですな!
まぁ、あの頃のB級ジャンル映画好きじゃないと、琴線に触れないような気もしますけれど・・・(汗)

そんなわけで、何かと話題のジェームズ・ガンも「スリザー」の元ネタにしたに違いない本作、ソフト化を待てないので某所にあがっているのを観てしまいました。
ブルーレイ出たら絶対に買います!
80年代のレンタルビデオ屋の奥の方にある棚の前で、少ない小遣いを握り締めながら何時間も何を借りようか迷っていた、あの頃にひと時でも戻してくれるタイムマシーンな良作。


某動画サイトにて
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「クリープス」‬
‪F.デッカーは最高のSFホラーを世に送り出してくれた。それが本作やドラキュリアンだ。宇宙からやってきた蛞蝓型生物がキャンパスを襲う話なんだがアクションが凄い…寄生虫、ゾンビとあらゆるホラーマニアを満足させる内容を打ち込む。多分スリザーって蛞蝓映画は本作に影響受けてる…‬
この手の作品だったらスコア4以上は間違いないな個人的には!
「良い知らせ彼氏が来た。悪い知らせ死んでいる!」
エイリアンのビジュアル
お婆ちゃんが観ている映画が、まさかの…アレ。
敢えてそこを狙っている感がたまらない。
犬もとっても可愛いし
監督のセンスと映画に対する愛を感じた。
エイリアンが投機したヒル生物が地球に落下でみんなゾンビ。
コーマン大学、クリス・ロメロ、シンシア・クローネンバーグ、JC・フーパー、キャメロン刑事とランディス刑事というオタク設定。
犯人を自分で始末して寮母の家の地下に埋めた、というサイコっぷりな刑事設定。ショットガンで頭撃つ、火炎放射器でヒルを焼く、この繰り返し。クライマックスは大量ゾンビ襲撃。古典映画へのオマージュとホラーオタク感。未知の異星生物侵略古典SF的にスタートし、ホラー監督の名前を拝借したキャスト、学園もの、連続殺人鬼、タフな刑事。最終的に80年代的能天気。フレッド・デッカーのB級映画愛。ドラキュリアンもそうだが前半グダグダとやって、後半に攻防戦を見せるのがうまい。ジェームス・ガン/スリザーのオタク愛に受け継がれる。ちなみにオノ殺人鬼が甦るシーン、寮母はテレビで「プラン9」観賞。シェーン・ブラックとニコテロがほぼエキストラ出演。パーティーのシンセな音楽や合間に入れるシリアスさを欠いた描写などバタリアンやナイト・オブ・ザ・コメットと3本合せて観れば80年代ゾンビに浸れる。ラストはスターシップが来る別バージョンあり。
"Thrill Me."。
TK71

TK71の感想・評価

4.5
80年代後半に公開された数多くのティーン・ホラーとして流されがちの隠れた名作。時間たつほど味がでる作品。当時より今こそおもしろさが伝わる傑作。マドンナ役のジル・ホウィットローがメチャクチャかわいい~
主演の名役者トム・アトキンズ自身も認めた自分の主演した作品の中で一番のお気に入りだそうです。
まこー

まこーの感想・評価

5.0
『スリザー』の元ネタで有名。あからさまなオマージュの仕方が最近クリアした『ロリポップチェーンソー』と似ていて、シナリオはジェームズガンという。
寄生ものです。

私はゾンビ映画が見たくて借りたから別に話の内容は気にしないけどね〰…ホッホッホォ〰。
傑作「スリザー」のネタ元のひとつ。

ナメクジ状の地球外飛来実験物が人間を口内から犯し、次々と洗脳していくゾンビ映画。

「ブレインデッド」より先駆けて草刈り機を武器にゾンビを倒す描写にはちょっとした感動を覚える(笑)

登場人物の名前に有名な映画監督の名前を使ってたりとニヤニヤポイントも多し。
地球に飛来した異星人の実験物。それは生物の脳に寄生して繁殖し、宿主をゾンビのように操るヒルのような生物だった。

「マックイーンの絶対の危機」や「シーバース」、「ターミネーター」や「遊星から物体X」などへのオマージュが見て取れるゾンビ映画。登場人物の名前がJ・C(ジョン・カーペンター)、クローネンバーグ、キャメロンと監督からとった名前ばかりで、トム・アトキンスがちょっとおかしな刑事役で出演している。白目を剥いて歩き回るゾンビが不気味で、弱点である頭部を破壊するとヒルがウジャウジャ出てくる。この気持ち悪いアイデアを思い付いたのは、特殊メイクを担当したデヴィッド・B・ミラー。這い回るヒルがまたよく出来ている。ショッキングなシーンとは裏腹に青春ドラマもあり、おもしろい造りになっている。トム・アトキンス演じるキャメロン刑事が「何だ、B級映画か?」と言う場面ではつい笑ってしまった。主人公とヒロインが火炎放射器とショットガンでゾンビと戦う画もなんか笑える。また、「ブレインデッド」よりも先に芝刈り機でゾンビをミンチにする場面を撮っている。最初のスター・ウォーズの脇役として出てきそうな異星人から最後のショボい爆発までどこか愛おしい映画。ジェームズ・ガン監督の「スリザー」の元ネタでもある。
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