このレビューはネタバレを含みます
ヒューマンドラマかと思いきや、まさかのサスペンスで、最後の最後の結末&その後に唖然としてしまった。
もちろん神父は一番の悪で、それは間違いない。映画の中より現実は更に最悪だったし、後悔や罪悪感が1ミリもない上に、奥さん&子供への裏切り継続中だし。
それを利用するファンもなかなかの悪、彼の場合家族への愛はありつつ野心家。自分の魅力を利用できるスマートさがある。
イグナシオにファンのような強かさがあれば、あんな風に病まなかったと思うとせつない。
最後の結末までどうなるの?という気持ちで飽きずに見ていられたけど、ファン、エンリケの気持ちがイマイチわかりづらかった。
ファンはエンリケを神父と同じようにただ利用するつもりで気持ちはまったくなかったの?
またエンリケ側からのファンへの気持ちは?エンリケもイグナシオが初恋の人なら、その後どうなったのか気にならなかったの?とか。
その点神父は欲望に忠実でわかりやくかったかな。
その辺りの心理描写が伝わってこなくて残念。