大作ゆえに冗長、というのはありがち。ジェニファー・コネリーの美しい姿は長く拝めるけれども、それをそんなに観たいわけでもない層にとっては、もうちょっとテキパキと殺しがあったほうが見やすい。
川底から見つかった、虫がたかった生首のドアップショットは本当にショッキング。最初観たとき、こんなの見せるんだとすごく驚いた。こういうドナルド・プレザンスは好き。いい仕事。
犯人像は杜撰であると思う。アルジェントの犯人の動機は毎回どうでもいい理由なんだけれど、これは現代では問題視されそう。
わたしは映画の嘔吐シーンが嫌いで、大体目をそむけているんだけど、このジェニファー・コネリーが薬を吐くシーンは、美少女に嘔吐させるんだと思って凝視してしまった。今回もじーっと見てた。ほぼ透明の液体だから汚くないし。
ラストはすごいなあと思う。あの首の飛び方、心地よいくらい威勢が良い。タイミングもバッチリ。チンパンジーがいじらしい。