美少女・ゴブリン・アルジェント🕷
ダリオ・アルジェントからしか摂取出来ない栄養があると思う。疲れた時に観ると元気になれる映画🎥
昆虫と交信できる不思議な力を持った少女・ジェニファー。
スイスの全寮制女子校に転校してくる。
近隣では少女を狙った連続殺人事件が起きていてジェニファーも事件に巻き込まれていく。
最初からフルスロットルで少女が惨殺されるんだけど最初の被害者はアルジェントの実の娘。
滝に何故か置いてあるガラス板。それに突っ込んで首チョンパ。
実の娘にも容赦無いな。
クロックタワーの元ネタでもある今作は最初からハサミのシーンでゲームを彷彿とさせる✂︎
ジェニファー含む登場人物がゲームとそっくりだからクロックタワープレイしてたら犯人最初から分かる。
スイスは美しくて平和なイメージの反面ヘロイン中毒での死亡率が高いという矛盾から舞台に選んだそう。
ジェニファーが薬物中毒に間違われて青年に車で拉致られそうになるシーンもそんな背景を反映している。
昆虫学の博士が登場。博士はハロウィンのルーミス医師でお馴染みのドナルド・プレザンス。もう嫌な予感しかしない。
唐突なチンパンジー登場にも期待が高まる。
虫が複眼でジェニファーを見ているカットが良かった。
ジェニファーは虫と交信出来るけど主に蝿と仲良し。アルジェント曰く”フロイトはうじ虫やトカゲはセックスのシンボルであるとしている”と語っている。そんなアルジェントの趣味が強い。
ハエの大群のシーンはゾワッとするしなんでそんな所にウジ虫プールなのか？
この映画のテーマはやっぱり少女の性なんだと思う。
ジェニファーの衣装がショートパンツとかキャミソールとか結構露出度が高いし脳波を測る検査が絶妙にエロいし、殺人で使われる凶器が組み立て式の長い槍？みたいな所とかすごく象徴的。
最後虫と交信出来る設定が生かされなくてチンパンジーに持ってかれる所もご愛嬌。
ジェニファーが友だちに自分の母親の事を話すエピソードはアルジェント自身の母親の記憶らしい。自分のルーツをぶち込んでくる手腕が素晴らしい👍
ゴブリン最高の音楽！殺人シーンでかかるアイアン・メイデンのタイミングに毎回笑ってしまった。
この作品を初めて観たのは当時住んでいた今は無き京都みなみ会館でのアルジェントナイト。
同時上映はシャドーとデモンズ’95
京都時代はあまり良い事が無かったけどその中でみなみ会館に通って観ていたオールナイト上映イベントは自分の中でとても良い思い出になってる。
京都みなみ会館ありがとう。
