通してちゃんと観るのは実は初めて。こういう映画って広げた風呂敷をどう畳むかによって賛否両論が必ず出ると思うんだけど、よく着地させたなぁと思う。J・フォスターのアツい演技にこっちも引き込まれるし、ファーストコンタクトの話だけで終わらないのが良い。そこに至るまでの過程、解かれていく暗号、更には人類側の価値観や宗教観の話までじっくり描いてるのが嬉しい。その分時間は長いけど、間延びしてる印象はない。世界や宇宙といった大きなものに対する畏怖と、その中に生きる自身という小さな存在は決して孤独ではないという希望。それは人類を遥かに超えた神のようなものに対する畏怖と、科学者及び人類としての矜持にも繋がる。その狭間で湧き上がる感情に心震える作品。