たかあき

コンタクトのたかあきのネタバレレビュー・内容・結末

コンタクト(1997年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2時間半もある映画だが、あっという間に感じていろんなメッセージが含まれている映画だなと感じた。

序盤のケネディ大統領暗殺などいろんなニュースが流れる中、地球、太陽系、銀河系、宇宙へと移り変わって行く手法は「宇宙から見たらごく小さな問題なんだよ」と隠喩している様に思えた。

宗教対科学、ニヒリズム的なテーマが根底にあるのだろうか。実際に宇宙人からメッセージが届いたらあのような暴動が世界で起こるのだろう。

よくもまあ地球外生命体から届いた設計図を組み立て、命の保証も無いのに(というか実際に犠牲が出たのに)訳の分からない宇宙移動装置に乗るアロウェイ博士の勇気は凄いなあと一周回って感心した。裏を返せばそれだけ宇宙への興味があったということだろう。

結果彼女はその装置を使いワームホールを通りヴェガに到達するが、その映像美と音楽が圧巻!アロウェイ自身も言ってた通り、ここには科学者じゃなくて、詩人を連れてくるべき!言葉に出来ない美しさで鳥肌が立った。またそこでの知的生命体とのコンタクトも亡き父を模した姿だったのがなんとも粋な計らいで感動した。夢が叶った瞬間。幻想的な場所も流れてくる音楽もなんともいえず切ない。。
「孤独を癒してくれるのは、"お互いの存在"」
なんて素敵なメッセージ!しかも異星人からの!

最後に時間と金を無駄にしたと尋問される展開はひどいと思ったが、ラストシーンで子供たちと楽しそうに会話をする博士の姿を観て、これはこれでありかも、と感じた。
たかあき

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