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若草物語のmat9215のレビュー・感想・評価

若草物語(1949年製作の映画)
2.5
本作を観るとグレタ・ガーウィクが力を入れたポイントがよく見えてくる。『若草物語』は、忠臣蔵のようにリメークが繰り返される定番の演し物で、俳優の巧拙や演出家の解釈を楽しむものなのだろう。本作も面白い。長女やローリーといった登場人物の造型はグレタ・ガーウィック版に継承されている。大きな違いは、階段が意識的に描かれることだ。ローリー邸の立派な曲がり階段、ニューヨークの下宿の直線的で高低差が大きく見える階段。こうした階段が映画にメリハリを与える。この描写はガーウィック版にはない。
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