ニューヨークで暮らす台湾人のウェイトンは、アメリカ人のサイモンと一緒に暮らしているゲイ。
友人の女性ウェイウェイの市民権取得のためウェイトンと偽装結婚をしようとするが、そこにウェイトンの両親が渡米してきて事態はややこしい事に。
両親にはゲイのことを知らせるわけにはいかないという状態はコメディ以外の何物でもない。
だが監督はアン・リーなのでそんなことはなく、誠実なドラマへと昇華される。
簡素な結婚式に済ませようとすると、それではいかんとばかりに台湾式の豪華な結婚式。
本人の思いとは裏腹に、カップル間の関係も悪くなっていく。
最後には実は…という展開になるのだが、まるで達観しているかのような父親の佇まい。
そして子供が出来ないことを嘆く母親。
実はかなり残酷な事なのだが、それを受け入れるという描写は実に考えさせる。