ウェディング・バンケットの作品情報・感想・評価

ウェディング・バンケット1993年製作の映画)

喜宴

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

3.8

あらすじ

ゲイの青年が偽装結婚したことから巻き起こる悲喜劇を、シニカルかつ感動的に描いたコメディ・ドラマ。ゲイであることを両親に隠し、恋人の男性・サイモンとマンハッタンで暮らす偉同はグリーンカードを欲しがっている女性・威威と偽装結婚することに…。

「ウェディング・バンケット」に投稿された感想・評価

nasty

nastyの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

台湾から米国に渡った男性と家族の物語。家族は息子に早く結婚して子どもの顔が見たいとプレッシャーをかける。
一方、男性は同性愛者で結婚する気はなかった。
皆、それぞれ思惑をもちながら振る舞い、嘘が本当のことに変わっていく。
最後は落ち着くところに落ち着いたのか。その辺が中東の救いのない映画とは違う。
ゲイを隠して偽装結婚するコミカルなドラマ。中盤は笑いもありつつ最後はうまくまとまって家族愛に溢れる。父親と彼氏サイモンが2ショットで語るシーンいいなぁ。
アメリカと台湾の融合した雰囲気もおもしろかった。他アン・リー作品も観てみたい。
幾何学

幾何学の感想・評価

3.5
孫が早く見たい、子どもは絶対に男の子。同性愛を病のように扱う親の世代。お国柄の結婚観に加え、同性愛に対するステレオタイプな印象が重なり、非常につらい。反面、主人公はアジア人、パートナーは白人の男性。先進的とでも言うのか、アジア人の家族に混ざる白人の姿は新鮮だった。
偽装結婚はまさかの方向に転がり、中盤からは気持ちの沈む流れだったが、最終的には大団円。ただ、それぞれが抱える喜びは別物なのも面白い。
それにしてもあちらの披露宴は賑やかね。嫌だった。
父親ってすごいなぁと思う。皆んなでアルバムを見て顔がほころぶシーンが良かった。
つた

つたの感想・評価

3.8
なかなか複雑な要素があってよくこのオチになったなぁっていう。爽やかな気持ちになったわぁ^^
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.6
いかに相手のことを思っていようが、結局一方通行の暴力にしかなり得ないようなコミュニケーションを執拗に描いておりいたたまれなくなる。相手のことを思うことと、自分の幸福のために相手を利用することは区別できるのか。
言語の違いもコミュニケーション不全を助長する。
セクシャルマイノリティが感じるであろうしがらみや周囲の無神経な干渉も描かれる。母親は正直見ていて不快だし、親世代の「あるべき姿」(夫婦間に愛情が無いと分かってもあくまで孫が欲しいというような)への固執も醜悪に見えるが、これも世代間の価値観の断絶なのだろうな。
ラスト、それぞれが様々な思いを抱えつつ五人でアルバムを覗き込む姿は感慨深い。ラストカットの選び方のセンスも良。
拗れに拗れていく関係を描くストーリーは面白いのだが、イマイチ映像に魅力が感じられないし、印象的なショットも殆ど無い。病院の廊下での長回しのカメラワークがちょっと記憶に残る程度。
台湾ニューシネマの監督たちの特徴である、長回し中心で詩的、抒情的な画を期待していたのでそこはちょっと残念。
Kazumi

Kazumiの感想・評価

4.0
文化の違いにぶつかったら、誰かが譲歩したり何かが犠牲になったりするものだけど、この人達はみんなちゃんと自分の利益を出張するのが良い。そうやって衝突しながら落とし所を見つけるのが本当なんだろうな。その意味ではラストはいい感じのところに収まってた。絶対に分かり合えないことや、永遠に未解決のことも、分かってて、それも含めてまるっと持って帰るお父さんの包容力は理想すぎる。
見終わったあと、優しい気持ちになれる。
ウェイウェイが酔った勢いでウェイトンに迫るところが印象的だった。結婚したんだし、周りも祝福してくれてるし、もしかしたら…って。
偽装結婚、両親への罪悪感、妊娠…とギクシャクしても最後は家族として互いを愛せる。素敵。
Marrison

Marrisonの感想・評価

3.9
練られた台詞。不安要素のない演技。編集の結果も、センス溢れてスピーディー。なのに、楽しい楽しい披露宴の真っ最中あたりからダレ感が食いついてきたかも。作り手側の狙いどおりのダレ(偽装だからこそ)ってこと? にしても、ちょっと苦しくなる。
新郎・偉同が、嫁・威威の不機嫌&恋人サイモンの不機嫌&両親の邪魔さに囲まれてストレスフル、ってところとか説得力いっぱいあったし、そういうのにつながる『東京物語』的なシーンが散見したりして、全体上質だったわりには、、、観おわった時の満足感が意外にというかヤッパリというか低かった。病院行くか行かないかあたりからのクライマックスが話としての鮮やかさに欠けたせいかな。あくまでも小津方面に目をつけていけば、パパ・ママの存在感を絶賛したくはなるね。
それと、新郎新婦のキスの脇でのサイモンの拗ね顔(&その後の赤タオルで口拭いてあげる動き)可愛い! ただし、ゲイのリアリティーはたぶん足りない。偉同もサイモンも、目が本物とは違う。。

エンド曲のパーカッションがストーンズの名盤『ベガーズ・バンケット』の傑出オープニング曲を連れてきてくれた。それとこれとで世界の二大バンケット。
全員が同じように全てを知っていなくとも、それなりに幸せになれるもの。
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