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男たちの馬歌〜悪魔祓いの島変〜のkiritoのレビュー・感想・評価

3.7
【チョーサジャ】

松本卓也監督と愉快な仲間達によるドキュメンタリー映画。師匠がこの監督は才能あると思うと褒めていたので観ることとした。シリーズ第一弾。

三重県にある渡鹿野島といういわゆる「売春島」として一般に認知されている島をメンバーが訪れる構成となっている。

まず独特の賑やかなBGMと時折挟まれるツッコミや状況などのテロップが流れるところが、いかにも自主製作映画感があって、好みは別れそう。もっとも学生的なノリ(褒めてる)とメンバーで話しが進んでいくので作風には合致していると思う。

認識とは怖いものでてっきりこの島には性風俗の店しかないのかと思いきや、随分と由緒正しき島の伝統がたしかに受け継がれていていかに表面的な部分しか我々は知らないのかということに気付かされた。
特にあの神輿の最終盤の押して押されては骨折でる人がいるのもうなずける熱量。

序盤の歯の祠?やおこり岩のくだりが後半の神輿に圧倒されてはるか昔のように感じ、実際に何か「おこり岩のたたり」が起これば撮れ高だったのかもしれないが、何も起きないというのも一つのドキュメンタリー映画の魅力かもしれない。(というか最終盤まで忘れてた。)

あと結構、メンバーを招待してくれた民家のおっちゃんのくだりがツボで、あの階段どうやって動かすんだwってのは純粋に気になるところ。

いずれにしてもこの作風がなんとも言えない雰囲気なので2も観てみたいと思った。

2020.5.14
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