クリムゾンキング

絢爛たる殺人のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

絢爛たる殺人(1934年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

レヴューの花形役者2人が結婚することを快く思わない女優が嫌がらせをする傍ら俳優の過去の(止むを得ない)殺人を暴露してやる!と息巻いていた矢先に殺されてしまった!
表では華やかな舞台、その裏では嫉妬と悪意渦巻く殺人事件の調査が繰り広げられる!

レヴューショーの割合が結構長くしかもなかなか見応えがあるのでそうした点から見ても面白い。

かたや舞台裏の殺人では重しの砂袋や照明が落とされたりと言った事故から始まり、上から血が滴ってくるというなかなかショッキングな演出で殺人事件のシリアスさが際立つ。
と見せかけて要請で来た警察の次長と劇場主がコメディリリーフ的な立ち位置なのであまり暗くはならない。

犯人というか動機はちょっと予想できないけど秘密は暴露されずにあの小間使いの女性も恋愛とはまた違う愛情で持って主演男優の恩義に報いて、収まるところに収まった感じ。

最後の最後まで次長と支配人があーだこーだやってて「これでいいんか?」とか思うんだけど、風刺というか大衆娯楽の映画としてある意味正解な気がするし、なにより面白かったのでよし。