エアール

ケープ・フィアーのエアールのレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.7
デ・ニーロの芝居!!
これに尽きる。言うまでもなく上手い 笑
すべてを失った復讐者の狂気っぷり、
ついつい観入ってしまう…
監督はご存知スコセッシ監督。

サムは弁護士のくせに
行動は軽率だし、ちとオツムが足らない感じを受けましたね 笑

本作はリメイク版ですが
オリジナル 恐怖の岬のメインキャストらがまったく立場が違う役柄で
出演してるあたりもユニーク。


マックス・ケイディことロバート・デ・ニーロ。
彼は未成年者の少女に性的暴行を行い
暴行罪により14年間アトランタ刑務所へ。
鍛え上げられた肉体、
身体のいたるところに刻まれたタトゥー=“彼の思い“ なわけですが… 笑

無事に刑期を勤め上げ
ケイディが出所するところから始まる。
彼がやりたいことは1つだけ
ーー裁判当時、自分のことを担当した弁護士に復讐すること

弁護士 サムことニック・ノルティ。
妻のリーことジェシカ・ラング、
もうじき16歳になる娘 ダニエルことジュリエット・ルイス、
可愛らしい愛犬と幸せな日々を送る。

そんなサムの前に
出所したケイディが姿を現す。
偶然を装い執拗にサムに接近するケイディ。
彼が自分に恨みを抱いていること
ーーどうやら
14年前に担当した事件のことでらしい、
その矛先は自分だけに留まらず
妻のリーや娘のダニーにまで…、
法には触れない徹底したいやがらせに
神経がすり減り、疲弊し、追い詰められていく家族の姿を描いております。

サムはケイディに対し
拘束申請をするも、審議に時間を要する。
他、警察や判事に頼ったり、
私立探偵を雇ったりするもうまく事が運ばず。
そしてケイディは
とうとう一線を越え始める…。


なるほど。
裁判当時、ケイディを担当していたサム。
被害者女性の聴取をまとめた報告書から
ケイディに有利にはたらく部分を見つけ出すも
彼が被害者女性に対しあまりに非道的な行為をしたことから
依頼人、判事には伝えず
事実を隠蔽していたんですね
ーーその件を刑期中にケイディが知ってしまい、そこからサムへの復讐に燃え今に至る、ということだそうです。


愛犬の毒殺、
私有地と公道の境界線、
欠けたピアノ線、…、
同僚職員へのレイプと暴行、
不法侵入、
殺人、…

被害にあっても、その被害者が証言しないことまで計算して犯行を行う
ーーそれきっかけで
家族間でも亀裂が生じ仲違い。
緻密な計画と大胆な行動。

一方のサムも
いよいよ忍耐が切れて反撃に移るも
すべてが後手後手です 笑
弁護士さんなら
もっと考えなければね 笑
エアール

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