家にある3Dメガネじゃ駄目だった😢

主人公が骸骨みたいなマスクを被ると悪夢？幻覚？を見る
それが面白い、3Dメガネで見たらきっともっと楽しいのかも

死神みたいなのがうじゃうじゃ出てきたり
顔だけの骸骨が口から炎だしたり
不思議な世界

• #60年代
• #カナダ
• #3D
• #骸骨
• #マスク

澁澤龍彦が著書の中で「顔のない眼」（1959）と列挙していたカナダ初のホラー映画。赤青メガネを用いて鑑賞する立体映画。

精神科医アレン・バーンズの研究室に自殺した患者から送られた荷物が届く。入っていたのは古代アステカの髑髏面。“かぶると自身の潜在意識が可視化する”との手紙を読んだアレンは探求心にかられてかぶってみるが。。。

澁澤龍彦が挙げるだけあって、骸骨面をかぶった時の３Dシーンは幻想怪奇なムードたっぷりで良く出来ていた。そこに登場する男女は「顔のない眼」と同じようなラバーマスクを着けていて不気味。顔面が崩壊し目玉の飛び出た男もいた。デザイン美術は16世紀フランスの医学者アンドレアス・ヴェサリウスの解剖図を参考にしたとのこと。

冒頭にナビゲーターとして、実際の仮面コレクターであるジム・モラン氏が登場し仮面の心理学を語る。物語はその実例として描かれていてアカデミックなムードも漂う。しかしドラマが少々平坦なので、やはり三回の幻想シーンが大きな見どころだった。

初期ウイリアム・キャッスル監督と同様のギミック付きホラーではあるが、美術や陰影の強い照明はドイツ業現主義を思わせるもので、赤青メガネなしの２Dモノクロバージョンもなかなか良かった。

30年くらい前、とあるデパートで、開催されたトリックアート展。エイムズの部屋などの錯覚錯視の作品に混じって、赤青メガネで観る3D映画として上映されていました。
インターネットのお陰で「骸骨面」という邦題が分かってとりあえず予告編も見れて、あの頃を懐かしく想ってます♪