南アフリカの庶民に対するイタズラ行為を映像に収めている、"人間観察・ドッキリ系"のコメディ映画。1977年に「人間って、なんてイイんでしょう・・・人間って、なんてユカイなんでしょう」という惹句で日本公開されている（やっぱり東宝東和）。

わざとらしい展開が用意されているため、素人と役者が混在しているように見える。ほとんど、スケッチ集（コント集）のような内容であり、サイレント期のスラップスティック・コメディを想起させられる場面がある。

登場するイタズラは、無人なのにクラクションが鳴る自動車、人間の言葉で話しかけてくるポスト、進行方向の隣側が開く自動ドア、上下逆さの部屋に寝かされる酔っぱらい、原稿読みを邪魔されるキャスター、といった具合。

テクノロジーを駆使した遠隔操作でドッキリを仕掛ける、というハチャメチャ設定が単純に面白い。南アフリカの町並みと70年代ファッション、アナログ・シンセのピコピコ音楽が、個人的なツボに入る。

記録もれ