牛丼狂

パレルモ・シューティングの牛丼狂のレビュー・感想・評価

パレルモ・シューティング(2008年製作の映画)
3.0
2008年に制作された、ヴィム・ヴェンダースが監督したドイツ、フランス、イタリアの合作映画。
当監督の作品はほかに「パリ、テキサス」「アメリカ、家族のいる風景」を鑑賞済み。

最近ではあまり見ないカメラワークに古さを感じるが、対して近代的なエフェクトが多分に使われていて、対比して際立ち映像が栄える。
主人公のイヤホンを付けたときに流れるロックは外界を遮断し、外すときのガサガサした音まで丁寧に表現されていて、主人公の状況を理解しやすくしている。
また、音楽によりテンポ良くストーリーが進み、飽きさせない。

しかし終盤はやや長く感じられる。
今まで言葉で語らなかったところを多く語られてしまうと、白けてしまう。
あの男のミステリアスな部分を残し、口ではあまり語らずに語る演出を施すほうが面白そうだ。
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