9.11同時多発テロの失敗に終わった一機の、乗客たちが地上にかけた電話の内容から描かれたと思われるドキュメンタリーのような映画。
勇敢な男性乗客たちが犯人グループに突撃したのはニュースで知っていた。その再現は瞬きもせず見入ってしまった。
生存者がいないから機内の様子は想像の域にあるとは思うけど、管制官の様子はありのままだと思う。まさに世紀の惨劇を記録した映画。
当時ちょっと話題になったブッシュ大統領が実は知っていたけど知らなかったフリ説は、映画では暗にそうだと言っているように見えた。エンドロールには、軍が機能せずテロリストの動きを傍観していたかのような皮肉が込められていたと思います。
事件後、サウジ・コネクションというのを聞いたのも思い出した。それが本当かどうかは今も謎のまま。ユナイテッド93便の乗客だけでなく、この同時多発テロに巻き込まれた被害者とその家族の怒りはどこに向けたらいいのか、映画を観て、正直記憶から薄れていたこの事件は忘れてはいけないと思い返した。
この未曾有の出来事を映画で記録に残そうとしたことは本当に素晴らしい。いやぁ、映画って本当にいいもんですね(水野晴郎真似て)