マーくんパパ

マイ・レフトフットのマーくんパパのレビュー・感想・評価

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)
3.8
生まれながらに脳性小児麻痺のハンディを持ちながら唯一動く左足で絵を描く才能を活かしていった障害画家クリスティ・ブラウン自伝「マイ・レフト・フッド」の実話映画化。10人の子沢山の中で自分だけがハンディを持って生まれた運命、酒飲み俗物父とは合わないが母の慈愛を受けて何とか成長していく。そしてアイリーン脳性麻痺専門女医との出会いで機能回復に取り組む中で彼女への愛を募らせていくが…。身体的障害よりも1人の人間として見てもらえない精神的打撃が如何に大きいかエピソードひとつひとつに心が痛む。アイリーン先生も映画ではちょっと偽善者的匂いが…。それにしてもアカデミー賞主演男優賞6回ノミネート、本作含め3回受賞の演技派面目躍如のダニエル・デイ・ルイス、特異キャラの造形は他の追随許さない出来映え。この前の時代ならダスティン・ホフマン辺りがその筆頭だったね。