時代を問わず、誰にでも響くメッセージ性のあるドキュメンタリー。
「これは遊びじゃない。なりたい自分よ」
社会的マイノリティのゲイ達が、唯一自分になれる場所、ボール。
そこではランウェイよろしく、様々な部門に合わせて着飾った男達が歩き、踊り、歓喜する。
世間の目、家族の目を気にして抑圧された自己を、この場所でめいっぱい表現する姿は痛快で、
すべてがおしゃれで眩しくみえた。
「お金がほしい。着飾るお金。」
「家庭用品みたいに名前を有名にしたい」
「スーパーモデルになって裕福な怠惰でいたい」
「女らしさは武器よ。男社会で平等な権利を得られるもの」
Heterosexualのことをストレートと呼ぶけれど、
彼女らの方がよほどストレートに叫んで生きていると思わざるを得ない内容だった。