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霧の夜の戦慄のshoのレビュー・感想・評価

霧の夜の戦慄(1947年製作の映画)
3.5
大学の講義で披露した一説は、実は自身がこれから起こそうとする復讐の理想の形だった。さらにそれが理想と現実では大きく結果が異なっているのが興味深い。

殺人を犯したあとに、一命を救うという真逆の行為をしてしまう主人公の精神状態が非常に不安定であり、異常であると結論を自ら導き出し絶命していく終焉はあまりにも無常だ。

復讐はきっかけに過ぎず、真意がどこにあるのかを最終的に見出すことが重要な鍵であるように思えた。
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