ささ

ハウルの動く城のささのレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.0

久しぶり何回目かの鑑賞。

相変わらず何にもわからなかったけど絶対意味があるはずなんだよな…子供向けじゃねぇしな…

なぜハウルは溶けるのか…髪色ごときで…
弱さとか未熟さを見せた上で、それも受け入れてハウルを愛するソフィ、ってのを描きたかっただけ??いやぁ、なら溶かしまでするか?

いったい戦争はなぜ起きている?サリマンの狙いは?なぜハウルは戦場に飛ぶ?心臓を売ってまで強い魔法を手にしたかったわけは?荒地の魔女はなぜああまでして「生」にこだわる?火花の人影のようなものが意味するものとは?
そして最大の謎は「ソフィの見かけの年齢を支配しているものは何か。」何度もなんのきっかけもなく見た目が変わり続ける。歳とったり、若返ったり。
それも「若い」「若いが白髪」「背筋ピンばあさん」「えび腰ばあさん」と四段階くらいある。こんな不自然なこと、意味がないわけがないじゃないか。
一体ソフィの(はたまた他の誰かの)何がこの変化とリンクしているんだろう。心理状態って考えるのが一番自然でよくあるパターンではあるが…

全てに何かがあると思うんだよなぁ。
ファイトクラブみたいに。マルホランドドライブみたいに。暗喩の塊としか思えない。

結局鍵は「心って重いのよ」っていう名言すぎる名言から紐解けるものだとは思うけれども。

でも
そういった理解なしでも鳥肌が立つシーンがすごくたくさんありました。アニメってすごい。
あとやっぱ今敏監督とか新海誠監督のアニメもみたけど、ジブリの絵って「美」を感じる…すごい綺麗。「言の葉の庭」とかめちゃくちゃ綺麗でしたし大好きですけど、綺麗さがなんか別種類なんだよなぁ。ジブリはしたやったり感がないっていうか。
新海誠作品が最近のおしゃれな街(知らないから具体名が出てこないけどなんとかニュータウンとか?まぁ青山とかイメージ?知らないんだけど。)だとしたら、ジブリは古代ギリシャとか中世ヨーロッパとかの石造りの建築物みたいな感じ。そんな美しさ。
長い例えの割にわかりにくいな。
ささ

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