しもんぬ

貴族の階段のしもんぬのレビュー・感想・評価

貴族の階段(1959年製作の映画)
3.7
二・二六事件前夜の貴族と軍人の暗闘を、奔放な令嬢視点でカリカチュアする――武田泰淳の同名小説の映画化。フィクションではあるが史実からすると、近衛文麿と真崎甚三郎がモデルになってると思われる。

公爵の娘が、親友である陸軍大臣の娘と自分の兄をくっつけようとしてたのに、まさかの父(森雅之)がそれを横取りして食っちゃうという……レイパー山口並のお行儀の悪さ、しぶとさ。

よく階段から落ちる大臣(右翼)を陰で操りコントロールしてるつもりでいたのに、いろいろとボロ(血筋)が出てきてしまう。


[特集・日本文学と映画@広島市映像文化ライブラリー]35mm
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