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地獄の埠頭
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『地獄の埠頭』に投稿された感想・評価

Filmarksの評価めっちゃ低~い。そして本国での評価もめっちゃ低~い。
でもまぁ、分からないわけではない。
アラン・ラッドが自分の作った製作会社で、(ガタイはそんなによくはない)自分を分かりやすいヒーローとして魅せに来る映画の域を出ないから、鼻につく部分はあるってのはちょっとあるし。
でも全体的にアラン・ラッドのために相当な往年のスターたちが集っているのは画的にかなり豪華だ。
超利己主義な悪役をエドワード・G・ロビンソンが憎々しく演じているほか、「キングコング」で有名なフェイ・レイが重要な役柄で出演し、ロッド・テイラー、ジェーン・マンスフィールド、サイレント時代の名女優メエ・マーシュなどもちょい役で出演していて、その上音楽はマックス・スタイナー。
アラン・ラッドが本作に注いだ情熱の一端も見える。

地元のギャングの逆鱗に触れる捜査をしたために陥れられ、業務上過失致死傷で5年の服役を終えたロリンズが出所するところから話は始まり、警官時代の友人と妻が迎えに来てくれるが、ロリンズは妻の浮気を見透かしていたために彼女を突っぱね、自身を陥れたギャングに復讐をしようと独自捜査を敢行する。
もう警察やめてるくせにやや暴力的な捜査が実ってか、ロリンズは次から次に有力な証人を見つけ出し、ギャングの親玉たるアマート(エドワード・G・ロビンソンが好演)に辿り着くが、アマートが張り巡らせていた支配の輪は思った以上に根が深く……。

根が深く、市井の隅々までアマートの支配が行き届いているって割りには、前科者のロリンズ結構自由に動けてるやないか、ってツッコミどころは当然あるし、ロリンズの妻の立ち位置も、置きに行った感があって腑に落ちないし、特に終盤にかけてはそこが顕著だが、その後半のアクションは結構派手でいい感じだった。
名優エドワード・G・ロビンソンの悪役に興味が湧いて鑑賞、ロビンソンは流石にふてぶてしい悪党のボスを立派に演じていて唸らされたがそこしか面白くなかった。強いて言えば悪人の人間関係や背景を深く描いていた点は興味深かったけれど、物語の面白さに貢献はしていなかったかな。

内容は平凡な悪党にはめられ冤罪を着せられ投獄された元刑事の復讐劇、意外なことは一切起こらないし主人公が行動するだけで悪党が勝手に動揺して事を起こすので詰まらない。クビになったロビンソンの部下がなぜか主人公を襲撃し撃たれると「撃つことないじゃないか」と変な返しをするなどストーリーも突っ込みどころ満載で、これがかつて『拳銃貸します』を作った監督&主演コンビの作品とは信じられない。

ラストのモーターボートを使ったアクションは凄いけれど、迫力よりも全速力で走るモーターボートに泳いでいる人が追い付くという画が変すぎて「そんなことが可能なのか?」という疑問の方が頭をよぎる。

ストッキングを履く扇情的な場面が途中でカットされて中途半端に残されていたのが気になるけれど、当時としてはそこまでがギリギリだったということなのか。
ILC
2.0
撮影機材の影。

ラストが『フェイスオフ』にも引けを取らないアクション。