オノタカノフ

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスのオノタカノフのレビュー・感想・評価

3.0
mxテレビにて。

金目当てに道路建設反対運動を繰り広げる村人。リーダーの村長には懐かしの上田吉二郎さん。対する建設公団の現場監督に本郷功次郎さん。今ならさしずめ、道路建設=環境破壊=悪というステロタイプが成立しそうだが、ここでは道路建設反対=悪みたいな構図なのが面白い。角栄の日本列島改造論の頃なのかな? 

もっとも、環境破壊云々は映画のテーマとは何の関係もない付け足しみたいなもので(ギャオスが出てきたのは道路建設のせいだ、と難癖つける村人が途中で登場はしますが)、重要なのは、ガメラが子供の味方っつうことですかな。

吉二郎さんの孫役の阿部尚之さん大活躍。ギャオス退治の二大秘策の、ギャオスをぐるぐる回転させて三半規管いわしたる作戦と、山に火をつけてギャオス弱体化とガメラ呼び込むの両方をやっちまおう作戦のヒントを与えるという重要な役割を果たします。

三半規管作戦の方はともかく、山火事作戦の方は、村人から離反された村長が自らの欲深さを反省し、自分の持ち山に火をつけることを決意するという、ちょっと「稲むらの火」みたいな展開でほろっとさせる。それはともかく、主役の本郷功次郎さんて結局何したんだろう(笑)。

前作の対バルコン戦よりはだいぶ活躍したガメラではあったが、主人公はどう見てもギャオスで、うーん。ガメラシリーズってこういうものなのかな?
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