おらが春

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスのおらが春のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

昭和ガメラは『大怪獣ガメラ』以来。
EDテーマまでついて、完全に子供の味方なヒーロー怪獣という風格。

シリーズ通してのライバル怪獣となるギャオスだけど、ガッツリ人間食うしぐびぐび人工血液飲むしで、この映画の時点でだいぶ怖い。
正直初代ギャオスのビジュアルはなんなら「かわいらしい」くらいまで感じるのに、あの所業を観てるとちゃんと怖くなってくる不思議。そりゃ人気になるというかトラウマになるというか...

主な舞台になっている「高度成長期の煽りを受ける村」ってのが、たぶん当時のあるあるだったんだろうな、と思うポイントだった。「ガメラvsギャオス」と「工事業者(政府?)と村人」の構図。
やけに勘が冴えている英一くんを見ながら「やっぱりガッツリ子供向けなんだな...」とか思ってたら、「反対運動は長引かせた方が金を貰える」なんて嫌らしいリアリティのあるセリフが出てきて笑ってしまった。こう言っちゃなんだけど、だいぶ空気読めてないタイミングで突撃してたりしたので「この村人だいぶ面の皮厚いな」なんて思ったりもした。

結構面白かったな。平成版ギャオスはまだちゃんと拝んだことがないので、そっちも観てみる。
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