マイナー映画好きのジェーン

ザ・インタープリターのマイナー映画好きのジェーンのレビュー・感想・評価

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)
5.0
ショーン・ペン×ニコール・キッドマン主演の政治サスペンス映画📀なかなか面白かったです。
この映画は何と、「撮影開始後も脚本が出来上がってなかった」そう!! 脚本ができたところから撮影する異例のスタイルで作られました😳ポラック監督は「その状態で演じてくれたニコールとショーンには多大な感謝を捧げたい」とインタビューで話していました。
実際、主演2人の力量なのか、そんな製作過程にはまったく気付けないほど、素晴らしくまとまりのよい傑作に仕上がっています✨

ちょっと残念なのは、ショーン・ペンとニコール・キッドマンが傍目にも分かるほど相性が良くない点。いくら反発しながら距離を縮めていく設定とは言え、互いの会話が全然噛み合ってません。
どちらかと言うと、ショーンの気の利いたセリフをニコールが無意識にバサバサと切ってしまう感じですね。
2人とも自身の役柄そのものは完璧に演じ切っているので、相性が出てしまったとしか思えません。

でも、映画のクライマックスで逆上するニコールをショーンが説得するシーンは最高の出来栄え💕「簡単なことだよ。こうやって(銃を)置く」。ショーンの冷静ながら心のこもった演技は、監督も言う通り【シンプルなのに心を打つ】ものです。


これは個人的な話になりますが、私の母が初めてショーン・ペンを観たのがこの映画。つまり、初めて観てからまだ2か月くらいしか経ってないんだけど、どうやら母は彼のファンになったみたいです😺「他の作品もいいのがあったら観たいわね」とか言ってるので…『アイ・アム・サム』も母のお眼鏡にかないましたしね。