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悪魔のいけにえのtackyのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
4.5
ホラーだけで無く、映画史上稀に見る名作で、映画史を覆すほど強烈な作品である。

ただし初見の時は、早く観終えたいだけだった。それだけトラウマ級の作品で、グロ度は大した事ないのだが、「嫌な」思いが波状攻撃で襲ってくる。

特に、レザーフェイス初登場のシーンは、ほんの十数秒だが、これだけでも映画史に残るであろう。リメイクや他のこのシリーズの作品がダメなのは、この登場シーン以上のインパクトは生まれていないからだと思う。

監督のドビー・フーパーは、おそらくまぐれ当たりだったと思う。この時代の、この設定の、タイミングが全て重なり合った結果、素晴らしい作品となった。
その後の作品がどれもパッとせず一発屋に終わったのは、限り無く限界に近い才能だったようだ。

ザラザラした映像、延々と続く「嫌な」感覚、最後朝日をバックに狂ったように笑うヒロインとチェーンソーダンスを踊るレザーフェイス。観たらトラウマ必至である。
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