Ryu

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のRyuのレビュー・感想・評価

3.8
セルジオ・レオーネの「ドル箱三部作」の第三作目。
善玉、悪玉、無頼漢(卑劣漢)。3人の男たちが、時には敵対し、時には手を組みながら、隠された20万ドル分の金貨を目指すお話。

3時間の完全版を鑑賞。
相変わらずのレオーネらしい演出、そしてエンニオ・モリコーネの音楽、安定のレオーネクオリティでした。前二作と比べるとちょっとコミカルな要素も多かったような気がしました。これはやはりトゥコの存在ですね。前二作よりも、多少は静けさが少なくなったような気がしましたが、喋ってるのもほとんどトゥコですからね。彼が本当の主人公と言っても過言ではないのでしょうか。前二作と比べて3時間と長尺でしたが、ここまで引っ張らんでもいいんちゃうかと思うことも少しはありました。でもこれだけスローペースで色々積み重ねていった結果、ラストの決闘の盛り上がりは具合はハンパないものになっていました。悪玉のエンジェル・アイの出番が二人に比べて少なかったのがちょっと物足りなさも感じました。やっぱりリー・ヴァン・クリーフは前作の大佐の方が好きかな〜。時代設定は南北戦争のことが描かれているので、開拓時代でもかなり初期の方ですかね。「ドル箱三部作」でのイーストウッドのトレードマークでもあるあのポンチョも今回手に入れてるみたいですし、(三作、直接的な繋がりはないですが)今作が一番過去のお話かもしれませんね。モリコーネの音楽も今作が一番アツくシビれたような気がしました。基本静かなんだけど、誇張するところで一気に流れる音楽がたまりません(笑)。三部作の中でも一番レオーネ節が炸裂してたと感じました。
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