続・夕陽のガンマン/地獄の決斗の作品情報・感想・評価

「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」に投稿された感想・評価

素晴らしい作品!!!
セルジオレオーネ×イーストウッドの最高傑作ともよく言われる続・夕陽のガンマン。

3時間ほどの大作であるが、話はぶっちゃけ普通。
20万ドルを求める争奪戦だが、一人一人のキャラクターが素晴らしい。
イーストウッドをはじめにほとんど渋い。
最高だ!

そして構成としては「地獄の黙示録」に似ていると思う
前半はウエスタンだった。
しかし後半は戦争。
話の軸となるものは一緒だが、舞台や登場人物の構図などが前半と後半でリセットされる。
そのため3時間飽きることなく観れた。
ラストの決闘は神々しい。
トゥーコのお兄ちゃんが、トゥーコ帰った後にボソッと許しを乞うのもいいし、その後トゥーコとブロンディとのやりとりが好き。
落ちるところまで落ちた卑劣漢だけど、死人を見ると条件反射に十字を切るキリスト教徒な描写。
Chikara

Chikaraの感想・評価

4.3
前2作品とはまた違った雰囲気を感じさせる作品で、これはこれで面白かった‼︎

なんだろ、スケールがでかくなった分、西部劇っぽさは少し減ったけど冒険物っぽさが強くなった。

けどそれがまた面白くてカッコよくて、最高だった‼︎

180分もあるけど、正直もっと観ていたかった。

トゥーコがいい味出してる…
長い。マジで長すぎる。ここには155分って書いてあるけど完全版を観たから178分もあったんだぜ。エンニオ・モリコーネのMVにしては長すぎる。
過渡期の作品で後の作品に繋がる善でも悪でもない人間臭い因縁話がラテンの暑い太陽の元、展開される。一応ポンチョを着たイーストウッドはおりますが彼の英雄譚ではありません。まあ、リー・バン・クリーフとの腕自慢の張り合いは楽しいですが。とにかく遠景と近景の使い分け、見事なカット割り、有無を言わせぬテーマ曲、カッコイイ!

モリコーネほ天才。タイトルバックもカッチョええ。ファッションもいかしてる。吹き替えも気合い入っている。リー・バン・クリーフの手がよく映って指を疑問に思ったのはこれ。
Hagiwara

Hagiwaraの感想・評価

4.5
クリント・イーストウッド主演、ドル箱三部作の三作目。
アメリカ南北戦争を背景に、卑劣漢のトゥーコ、悪玉のエンジェル、善玉のブロンディの三者による、だましだまされの駆け引きによる大金争奪戦。
前作のモーティマー大佐のリー・ヴァン・クリーフが、今作では悪玉エンジェルを演じている。今回は悪のカリスマという感じ。
そして卑劣漢、人間の欲とエゴの塊のワルい奴だが、どこか憎めないトゥーコ役のイーライ・ウォラックがとても魅力的だ。全体的に無口なキャラが多い中、コメディ・リリーフのトゥーコの存在が全体の印象を引っ張っている。
善玉のブロンディは言うほど善玉でもなくw、因果応報というかなんというか・・・

銃撃戦や一切台詞の無い間の緊張感と、粋なセリフと垣間見えるキャラの心情、緊張と弛緩のバランスもイイ。この感じ、ジョニー・トーと共通すると思ったら、セルジオ・レオーネもジョニー・トーも黒沢明に影響されているから当然か。
いの

いのの感想・評価

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えへん。
前2作に比べ、スケールがたいそう大きくなって、馬の数も大砲の数も桁違いに!
最近になってようやく、この「ドル箱3部作」を観始めたばかりだというのに、この映画を観ながら、「レオーネ監督、ホント良かったっすね!」などと、なにげにエラそうに感慨深く思ってしまうのも、金欲と生存本能のおもむくままに生きているトゥー子に、たいそう影響を受けたからだと思う。




悲惨な南北戦争
おびただしいまでの墓所の数
そこにモリコーネ大先生の 情感たっぷりの音楽
探しものは何ですか 見つけにくいものですか
その 見つけにくい探しものを求めて
走る走る 俺たち(の代表トゥー子)
流れる汗も そのままに
そしてそのトゥー子に伴走して
走る走る 俺たち(のカメラ)
いつかたどり着いたら
金貨のありかも わかるだろう
圧巻の 胸が熱くなる場面でした
あなたから私への 愛のサインは
それはそれは 奥ゆかしく 泣けました


それから、この映画は「善玉」と「悪玉」と「卑劣漢」の物語だということですが、「大クソ野郎」と「大大クソ野郎」と「大悪党」の物語だということもできます。誰がどれにあたるのかは、よく考えてみないとわからないです。はい。



さあ、このクソみたいな世界を、わいもまだまだ生きるぜ!



おことわり
許可を得ず勝手に3曲の詩を混ぜましたbyトゥー子


(これから、黒い心が出てきた時には、なんでもトゥー子のせいにして生きてゆきます笑)
作品の、というより西部開拓時代の話。
最近、「大草原の小さな家」の作者ローラ・ワイルダー関連のニュースを見て、ドラマの再放送を昔ちょいちょい見てたなぁと。で、西部劇もたまに見たくなるのは、この開拓時代の、現実に存在した(誇張はあるにしても)説得力のある現代から見た場合の一種のファンタジー感に惹かれてる様に思ったりするのです。
イーストウッドとリーヴァンクリーフの邂逅のさりげなさ、3人が接近と別離を繰り返す話運びが良い。ラストの三つ巴の決闘も最高。

このレビューはネタバレを含みます

“空を真っ赤な血の色に、そめて夕陽が沈む時、あのさすらいの口笛に、死人の臭いをかぎつけた、ガンを片手のまよい犬!”


アァアァア〜♪( ´0`)
かつてないゴージャスなタイトルデザイン!ポップス編曲家、クラシック研究家、そして前衛音楽家としてのモリコーネ先生のキャリアが結実して生み出されたクレイジーなテーマ!作品のスケールアップとともに、モリコーネ先生の楽曲も実に豊かな表情を見せます。

◯『ウエスタン』に繋がる三人の刺客による襲撃。ガラスを突き破って登場するのは、イーライ・ウォラック演じる犯罪のデパート【卑劣漢】トゥーコ!!骨つきチキンは死んでも離さない!

◯黒光りマシマシ、強引に相席するリー・V・クリーフが演じるのは【悪玉】センテンサ!またの名をエンジェル!またの名をヴァルチャー!多いな!

◯首吊り縄を撃ち、賞金首を再利用するという斬新なビジネスに活路を見出す【善玉】ブロンディー a.k.a. C・イーストウッド!


とにかくトゥーコの物語である。
レオーネ監督作品初の真正面からユーモアを狙ったキャラクター。首から紐でコルトネイビーを下げるかわいらしさ。善でも悪でもないグレーな人間臭さは、この作品を牽引する強力な馬力。普段はベラベラ喋るけど、銃の腕は抜群。決めるときは決めるというギャップ。トゥーコの入浴シーンは女性の演出が苦手と言われたレオーネ監督の自虐的ユーモア。いや、むしろヒロインか。

1870年代以降が舞台の前二作から遡って南北戦争の史実を絡めた浪漫要素。『荒野の用心棒』の実に6倍、『夕陽のガンマン』より倍に増えた予算による南北戦争時代のダイナミックな戦争アクション。カルロ・シーミの美術も集大成的な完成度。伝説の橋の爆破シーンは何度観てもハラハラするし、北軍の制服は改めてハン・ソロだ。

トゥーコが訪れる銃砲店のショーウィンドウに飾られている印象的なパーム・ピストルや豊富な銃器の数々からも予算の潤沢さは十二分に窺えますな(ここでも監督はジイちゃんで笑いをとる)。

トゥーコが兄貴と再会し、それが友好的だったとブロンディーにうそぶく場面のやるせなさ。捕虜収容所で拷問を受けるトゥーコと、音楽家たちが演奏する「兵士の物語」の(オーバーなくらい)エモーショナルな対比。
脱皮するんちゃうかくらい壮絶に干からびてしまったブロンディーは、収容所を抜ける頃にはすっかりローハイド・スタイルwithポンチョの馴染みの意匠(衣装)を取り戻す。死にゆく兵士たちを看取る眼差し‥レオーネ監督の極限大写しの応用はこんな場面にも。

「黄金のエクスタシー」をバックに疾走する狂熱のトゥーコ。そして最後の円形闘技場でのロワイヤル。ドル三部作を締めくくるに相応しい、死と欲望が描く巨大なサークルの中心。
前作の印象的なオルゴールの音色を引用しながら炸裂するモリコーネ先生のテーマ。二挺のコルトネイビーと、一挺のレミントン・ニューモデルアーミー(グリップの汚し!)。時代はパーカッション。クリーフとイーストウッドのGUN光に挟まれるウォラックのひょうきんな顔。これが地獄の決斗だ!!

(スケジュールの都合で『サッドヒルを掘り返せ』を観逃したことを、おれは一生悔やむんだ!囧)


Il BUONO,
il BRUTTO,
il CATTIVO

「生きるために死ぬほど働くのはバカげてる」byトゥーコ(with the wind!)
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