みゅうみゅう

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のみゅうみゅうのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

邦題ミスの典型かな、夕陽のガンマンの続編でもないし全く別人設定の別ストーリー。原題『THE GOOD,THE BAD AND THE UGLY』このまんまが宜しいかと。

いい奴(というか、うまい奴?)ブロンディ役※のクリントイーストウッドが、冒頭は上品なネイビーのシャツとストールに腰の細いコート姿で登場、賞金稼ぎで羽振りがいいのね。途中、南軍のユニフォーム、そしてようやくポンチョスタイルでのラスト。わたくしはポンチョを脱いだムートンベスト姿が一番好き。葉巻も全編に渡って重要なアイテム。

(※自分で名前を明確に答えるシーンはなかったよね、トゥコが“あの金髪野郎”と他の人に話してたからトゥコにとっての通称??)

ニヒルなリー・ヴァン・クリーフが『夕陽のガンマン』とはまるで違って冷酷で手段を選ばない悪い奴エンジェル役。これが暴力的でひでぇやつなんよw
このカッコイイ二人より主役なのは、汚い奴メキシカンのトゥコ。貧しさゆえに悪人になるか修道僧になるか切ない兄弟のサイドストーリー。トゥコ役のイーライ・ウォラックがオーバー気味な演技でコミカル、お馬鹿だけど凄いバイタリティで憎めないキャラ。

前の2本の西部劇とは大きく違うのは南北戦争絡みのシーンが多い。橋を挟んだ南北の膠着状態のシーンでは、大義名分はどうであれ戦場はブロンディいわく「これほど多くの愚か者が無駄死にしていくのを見たことない」と、内戦の不毛さだけが映る。捕虜の収容施設のくだりがあったり、修道院が野戦病院になっていたり、酒場に病傷兵がいたりと、なかなか強めの反戦メッセージが随所に。エンニオ・モリコーネの音楽もそれに添います…

で、このタイトルにもある三つ巴の決闘シーン!墓地のロケーションも圧巻だし、カメラワークが面白い。ためにためて、銃を抜くまで焦らす焦らすw ラストも最高!
気付けば2時間58分、あっという間ww モリコーネの音楽が効果的(どこかコントの効果音みたいな使われ方もするけどw )
ラストはトランペットが超絶カッコいい。

ドル3部作のスクリーン鑑賞コンプ、お腹いっぱいで幸せです。
みゅうみゅう

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