課長(以下課):薬師丸ひろ子さんと原田知世さんのデビュー作をレビューしたから、残る「角川三人娘」の一人渡辺典子さんもいつか紹介しなければと思っていたんだが、なかなか本作は気が乗らなかったんだよな。
ヒロシ(以下ヒ):渡辺典子さんについては『伊賀忍法帖』のところで少し触れましたが、ホントに角川では作品に恵まれなかった感じです。(笑)
課:薬師丸ひろ子さんの『セーラー服と機関銃』が相米慎二監督、原田知世さんの『時をかける少女』が大林宣彦監督と、後のビッグネームとなるが当時は若手だった人材を抜擢して成功したが、今回の井筒和幸監督は裏目に出たかな。
ヒ:んー、というか脚本がグダグダなのをフォローしてないし、謎の茶番をぶっこんできたり、特に酷いのはNGシーンをそのまま流したりしてますし、あまりやる気がない感じですねー。
課:まあ井筒監督は前作『みゆき』で、「あまりにも原作に内容がないのに絶望したが、無理して撮影して鬱病になった」みたいなので、本作はリハビリ途上だったのかもな。
ヒ:笑笑 っていうかそれがマジで本当に思えちゃいますね。なんか精神に異常をきたしているレベルというか。
課:だなー。渡辺典子さんは他の二人に比べて歌は上手いんだが、宇崎竜童氏作曲、阿木耀子氏作詞の「晴れ、ときどき殺人」も今となっては微妙だしな。
ヒ:この「殺人」と書いて「キル・ミー」と読むのが絶妙にカオスですよね(笑)
課:殺してほしいんかい!ってツッコミをいれちゃうよなー。と言うわけで脚本、主題歌、そして配役とある意味「パーフェクトにカオス」な作品だ!
ヒ:松任谷正隆さんもねー(汗)、まあとにかく渡辺典子さんはさすがに可愛いので、心を無にしてただただ渡辺さんを愛でましょ~!(笑笑)
ストーリー 2
キャラクター2
世界観 2
演出・演技 1
音楽 2
居間で踊るな!度99