ベティ・デイヴィスとハンフリー・ボガート共演の犯罪もの。
それなりに楽しめるロイド・ベーコン監督作品。
あるクラブにドカドカと悪者っぽい男達が入って来る場面から始まる。
この男達のボスであるバニング(エドワード・チアネーリ)は、暗黒街を牛耳る親分。バニングは「自分の思い通りにならないことを金と力(殺人含む)で思い通りにさせてきた」ので裁判になっても判事たちが買収されて無罪にしかならない。
ベニングはそのクラブをボッタクリ・クラブにするためにやって来たのだった。
そのクラブで働いていたメアリー(ベティ・デイヴィス)も、そこで働く限りはベニングに従わなくてはならない。従わないと「命がなくなる」雰囲気が上手く出されている。
警察では、そんなバニングを何とか有罪にしたい…と熱意を見せる若い刑事(ハンフリー・ボガート)は「ヤツがミスするのを待つ」と言っていた。
メアリーの妹は女学生なのだが、姉を訪ねてやって来た。妹は姉の仕事を知らないが、姉からの仕送りで大学に通っていたのだった。そんな妹が姉の仕事を知ってショックを受けている時、姉の仲間から「ベニング主催のパーティ」に誘われて行くのだが、ベニングの言うことを聞かなかったので殺されてしまう。
そんな妹の事件を知ってベニングに復讐を誓う姉=ベティ・デイヴィス、その事件からベニングを有罪にしたいハンフリー・ボガートが、揃ってベニングを裁く裁判に臨むのだが……といったクライムもの。
あまりハラハラするような場面は無く、サスペンス的な要素は少ない映画だった。
また、序盤の「クラブで女性が歌うシーン」は冗長な感じでテンポ悪かったが、後半になってテンポは良くなった。
邦題は、ベティ・デイヴィスの顔の傷に由来。
まぁまぁ楽しめる小品の映画。