マツモトタクシー

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

3.9
「スーパージャイアンツ」「網走番外地」等の石井輝男 監督作品


過去の記憶がない主人公の人見広介
医学生だった彼は精神病院に閉じ込められているのだがその理由も分からない。。

サーカスの少女、初代が歌う子守唄から記憶を取り戻しかけたが目の前で少女が殺されその犯人にされてしまう

逃亡者となった彼は北陸へ向かう列車の中で自身と瓜二つの菰田源三郎の死亡記事を目にする
広介は埋葬された源三郎が生き返ったように見せかけて源三郎に成りすます

こうして広介は北陸の名家の跡取りに成りすまし生活を送るのだったが。。







以下ネタバレ


名家にはおどろおどろしい秘密が隠されていた。。土着の羞恥でエログロな作品
監督の「異常性愛路線」の最終作でもある

クレジットでは乱歩の「パノラマ奇談」よりと明記されているが大部分は「孤島の鬼」からの引用で他の様々な作品の要素も含んでいる

タイトルの「恐怖奇形人間」は当時の東映の岡田茂本部長による命名



マツタクの子供の頃は発禁だったイメージで都会のミニシアター等でないと見れなかったカルト作品という印象
現在では中々表現できない言語や箇所も多数含まれる😅
知らない間にDVDも発売されていた💿


裏日本という表現も登場する
マツタクの小学生の半端位までは太平洋側とは逆の日本海に面する北陸辺りの地域をそう呼んでいた
因みに先進国の対義語は後進国でこれも無くなった言葉で今は発展途上国という表現へ変わった😅

成りすまして生活を送るが妻に見破られるのではないかと焦る
その台詞が「彼女は彼の身体も精液の全てもしり尽くしている。。」
凄い台詞😅笑

誤って近親相姦してしまったり。。
奇形人間を製作したり。。
終止、反モラルでもそれは虐げられた者の悲しい復讐でもあった😢

最後はとって付けたように明智小五郎が登場して短い時間でホイホイと事件の謎解きを行い今までの重苦しい雰囲気と一転サクサクと進むので前半との世界観の違いにちょっと呆気にとられた。。😅
島が爆破され首チョンパが舞うのは、もはや笑けた💣💥😁








昨日は最後に乗ってもらったお客さんと八条口へのお送りする間、盛り上がった🚖
久保建英選手⚽のお祖父ちゃんと飲んだ話をしたらかなり受けて代わりに美術関係のお仕事の方だったので長沢 芦雪の暗殺説があるのを教えて頂いた😁