江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間の作品情報・感想・評価

「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」に投稿された感想・評価

Katongyou

Katongyouの感想・評価

3.0
前衛的ですごいなぁと思うけど、そこまでハマらず。。ラストのおかぁさん!!にはびびった。
凄くとんでもない性癖を感じた。
好きな人の腐敗肉を食べるカニをたべる……オオン…………
1SSEI

1SSEIの感想・評価

4.0
流石にここまで変態的だと引くよね

題名から察せられる通りとんだど変態映画なわけだけど、仕方ない!江戸川乱歩ってそういう人だから!という映画

でも、これの悪質なところは確かに江戸川乱歩の作品から設定が流用されていたりはするのだけれど実質ほぼ全部オリジナル
つまり、江戸川乱歩じゃねえ
それを「あの大作家、乱歩先生がど変態なもんで、すみません」と変態の限りを尽くす見下げた根性で作られている
まあ、だがしかし、乱歩の著作とか読めば実際そういう人だから止むなしではある

そう、やっぱり実際これ見たら本当に江戸川乱歩の世界なんだよな
本当に的確に江戸川乱歩的な要素を抽出して、エクストリームな域まで昇華させている。だから、やっぱりすごく良くできてるんすわ

日本探偵小説の始祖の名前という権威は大きなもんで、この作り手たち乱歩の名の下、変態であることに躊躇いがない

昨今では、血がでたり首が飛んだりすることを“グロい”と思われてるが、この2時間弱画面の中に繰り広げられていることこそが真の意味での“グロテスク=奇怪さ”である
この映画に充満するムードも相まって、目を背けたくなる描写が盛りだくさん。一方で覆った指の隙間から恐る恐る覗き見したくなる世界がそこには広がる

恐る恐ると覗き見したくなる感覚こそが最も乱歩的なのかもね

多分この映画で見せられるものは一生忘れないか、防衛本能で見た直後に忘れるかのどちらかかもしれない
そのくらい、異様で奇怪で変態だ

題名やらジャケット見ればお分かりの通り、乱歩は乱歩でもミステリー要素よりも彼の陰鬱とした変態性を抽出してるのでミステリーとしては、ちょっと…かと思いきや、後半畳み掛けますよ
そんな真相が!とはならんし、物語の顛末とかはナンジャソリャだけど、3分くらいの尺であの作品のあのトリックとか、THE 乱歩な部分のオンパレードに「おお!そんなとこまで拾う?」と感心する
一方、調子乗りすぎたことに対する過剰な目配せのようにも見える

世界探しても唯一無二なんじゃないかな
変態さん、いらっしゃーい
江戸川乱歩の色んな作品が混ざっているのを知らなかったから、パノラマ島奇談っぽいけどちょっと違うな、、ってずっとモヤモヤしてたけど、レビュー見て解決した

フリークスネタは結構好きです
Wimperss

Wimperssの感想・評価

3.5
It must be a shock when showing on in 1969, because it’s so weird

このレビューはネタバレを含みます

石井輝男のランポ島奇談



1969年東映作品。
原作江戸川乱歩。
企画岡田茂、天尾完次。
脚本掛札昌裕。
脚本監督石井輝男。



長らく見たい作品だった。
2018年突然のソフト化。
情報はやっぱり速いツイッター。リツイートから本作予約情報が漏れる。

えっ!と声もれ。

いつもの中古屋ハンターフィールドワークを行うとなんだか海外輸入版(シナプスレーベル)がブーオフにかなりの半額値段でうっていて思わずゲット!

そもそもの話し。本作は、長らく名画座の恒例日本カルト映画で名高い。石井輝男といえばの裏代表作でもある。

石井輝男作品そもそもソフト化も全作品しているわけではない。
一部ビデオ化していたり、たまにDVD初発売したりと東映さまによりけり。

なかでも本作の写真からのイメージ、踊りの土方さんのサンカイジュクのような白イメージで妄想膨らむ。
なんでSNS無き若い時は、ワイズ出版本「恐怖奇形人間」の写真本を見て想像していたという熱望ぶりだった。

時たちSNS発達により予告が見れるようになり、輸入DVDの存在も知った。
こんなに長く日本で見られないからどんな作品だよとあらぬ妄想十数年。

そんなんで
ようやく2018年自宅シナプスDVD芸術の秋カルト鑑賞した。



いやあなるほどなあ!これが奇形人間かあ。
笑える所もあるし、最後なかなかロジカルな展開、あっ原作江戸川乱歩だっけみたいな感じで妙にまとめていてすっきりさせて
ラスト文字通りはじける最後。

要は石井輝男の江戸川乱歩アプローチ、アンチモラルバージョンみたいな世界観だった。

前半は吉田輝男のラインシリーズのような出生証明書秘密解き明かし物。
後半から一気にアンチモラルを土方さんつながりで魅せる感じというながれ。

前半の探偵みたいな吉田のなりすまし解説が笑える。
「危ないとこだった」みたいな心境言葉が笑える。
そしてわりにラブラブしている所もポイント。
この情愛にのめり込むフリがラストに生きてくる。

後半の江戸川乱歩島の美術、ランポ土方劇団のような人間姿必見!

まあこれがズバリ発禁理由だ!

障がいしゃ
人間動物化
双生児
小人
汚い姿
狂った人間達
etc


みたいなまさしく奇形人間が出てくる。
けど凄いやり尽くした石井輝男の江戸川乱歩魂が入ってます。


1969年だもんね。半世紀前だ。凄いなあ。

石井輝男の撮り順からいくと異常性愛シリーズの最終作品に当たってます。また

この年7本!!!

も劇場新作かけてるって異常だよなあ。ある意味時代です。映画隆盛期かもしれない。今なら2本がやっと。スピルバーグでも三池崇史でもという感じ。

特典映像で言ってたのが、石井輝男は、本作に昔から熱中していた江戸川乱歩の要素を詰め込んだとのこと。
「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「パノラマ島奇談」などなど。それを踊り土方さん起用出演してキャラにしたて作り上げた素晴らしい融合だった気がします。
なんか土方さん揺れ揺れした踊りですね。踊りとかカクカクした感じ見ると「貞子」の元ネタにも見えてきたなあ。

鼻に白
人間に白をまぶすのが基調となっていますよね。人間石綿、綿飴みたいなっている。
「石井輝男映画魂」によると土方さん、演出に力が入ると真面目ガチンコで、土方劇団じゃない人が違う動きをすると

石を投げつけ怒る

という暴挙。石井監督も崖だろうとなんだろうとノリノリに動く土方さんを映し出したようだ。凄いなあ。気むずかしそうなのは伝わりますがね。

土方さんの怨念ダンス必見!

石井輝男が念願だった江戸川乱歩ワールドを今までの性愛シリーズカットで魅せてきた集大成世界観にもみえます。

いやあこの質感が凄いですよねえ。
この異常性愛シリーズで
エログロ
スプラッター
セックス
猟奇殺人
サドマゾ
同性愛
タトゥー
獣姦
アート
絶対服従
暴力
まで日本映画、しかも東映看板しょってここまでやったの石井輝男だけ。
その系譜を塚本晋也、三池崇史が追っている。

いやあチープな感もあるけど凄いなあ。だけど、ぶっとび感は、ラスト収束し、なんか妙にしんみりとラスト爆笑暴発していて語り継がれる作品に成長したんだなあ。

特典映像にはイタリアに招かれ特集上映されたインタビューシーン、旅シーン(カワキタさんの娘さんと共に)、川崎実、塚本晋也監督インタビー入ってました。

異常という意味合いなら他の「ハレンチ」やら「私刑」の方がもっとぶっ飛んでいる。

世界観を閉じ込める的には素晴らし過ぎるよなあ。

いやあようやく石井輝男の異常性愛シリーズ全部みれたあ、すっきり!しました。全部ソフト欲しいです!



さて
石井輝男のランポ島奇談
石井キングオブカルト作品。

石井輝男ファン
ホラーファン(全然怖くないが、、、)

ぜひご覧ください。

追記
石井輝男未ソフト化、他「キンキンのルンペン大将」が気になってます! 
あと石井輝男が気に入らない、揉めた作品、ヒデキの「ザ・ヒットマン」(再発になるのかな?)とか。

いやあ見きるのに時間かかった、本当にすっきりしたなあ。

「徳川女刑罰史」等石井輝男レビューしていきます。

リスペクト石井輝男!!!

参考図書、ワイズ出版「石井輝男映画魂」(改新され「続」になって文庫にもなっている石井本)
タイトル通り、好みはすごく別れる映画。
全てが最後のギャグシーンへの前フリとして観れる人はきっと好きになれる!


・・・と思う
1969年。記憶を失い精神病院に入れられていた青年が、わずかな記憶と細い糸を頼りに辿りついたのは、奇怪なる異形の楽園の孤島だった! 乱歩の『パノラマ島綺譚』『孤島の鬼』あたりを基礎に、短編と怪奇趣味=乱歩エッセンスを注入した逸品。
モノスゴイ題名であるが実はエロもグロもいかがわしさも悪趣味もさほどではなく(※個人の感想です)、謎と不条理なる物語展開を見せるが最後には何ときちんとそれなりの条理が説明されてしまう。時代性を抜きにすればかなりおとなしい作品と感じるのだが、ここに暗黒舞踏集団と美術が投入されたことでグイッと一段違った迫力が生まれることとなった。
後半の主人公とも言える暗黒舞踏の首魁・土方巽の放つオーラが素晴らしく、彼に率いられる人間たちや島の情景も異形ながらもどこか気品があって、映像もかなり気を張っている様子が伺われて、変な言い方だが芸術然としている。それゆえ割とこぢんまりと探偵映画としてまとまっちゃうのがもったいない……と思っているといきなり岡上淑子作品のような映像が花開くラスト。これにはさすがに呆然。なるほどこれはカルト映画というやつだ。
輸入盤ブルーレイを購入。
ARROW VIDEO素晴らしい仕事
Arrowのブルーレイを手に入れたんで鑑賞。内容よりも画質の良さに脱帽
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