江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間の作品情報・感想・評価

「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」に投稿された感想・評価

Arrowのブルーレイを手に入れたんで鑑賞。内容よりも画質の良さに脱帽
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.8
仙台セントラル劇場にて。19歳の夏、こんな映画をデートで見たんだからそりゃうまくいかないわ\(^o^)/爆笑した!ありがとう!お母さーんって叫びたいのはこっちだよ
江戸川乱歩のネタが5-6本乱立しており「とりあえず考えるな。感じろ。」的なカルト作品。
記憶喪失ですが、精神病院に収容される意味すらわからない男が、収容所を抜け出して、自分の過去を探るために右往左往します。そしてとある孤島に、両親が理想郷を作っているということで行くと、そこにはまぼろし島がありました。

土方巽の見せ場が少なすぎたかなとは思いますが、なぜこの作品を見ようとしたのか。そう、来週は静岡にあるまぼろし博物館に行くからです。
チェケ

チェケの感想・評価

4.0
この映画自体は好きだけど、最後の「おかーさーん」とかであえて声出して笑うことで「この映画の面白さが分かるオレ」をアピールする斜に構えた「映画秘宝」的な連中は大嫌い。せっかく暗黒舞踏の土方巽を起用してるのに登場シーンでしか見せ場が無いのが勿体ない。小池朝雄の女装シーンが怖い。
temmacho

temmachoの感想・評価

3.0
TSUTAYA DISCUSに1位登録して10ヶ月…
とうとう我が家にやって来た、今もっともレンタルし難い度No.1の日本が誇るカルト作品。
.
その内容は…
「タスケテくれ〜‼️」

このレビューはネタバレを含みます

土方巽の暗黒舞踏目当てで輸入版を購入。期待に違わぬ怪演ぶりに大満足。波しぶきをバックにクネクネと動き、ドレスの裾をつまんで海岸を全力疾走する彼の姿は強烈。ディストーションのかかった音楽も素敵。精神病院の監禁病棟から始まり、曲芸団、人間椅子、孤島のフリークスと、江戸川乱歩作品の要素を余すところなく映像化している。特典で塚本晋也監督、河崎実監督のインタビューがついていたので、非常に得した気分になる。結末には驚愕。あそこのシーンだけダダのコラージュ作品のようで、強烈なインパクト。石井輝男監督は偉大だと思った。
ホドロフスキーとか寺山修司が好きな自分にとっては最高だった。

内容はパノラマ島奇譚+屋根裏の散歩者+人間椅子みたいな…乱歩ワールドが胸焼けするほど続出。

これ見て金粉塗りたくりAV思い出すのは自分だけじゃないはず(笑)

このレビューはネタバレを含みます

身体障がい者を「奇形人間」、精神障がい者を「キ◯ガイ」と堂々と断言しまくる過激ムービー。
タイトルからしてもうダメ。
他、「裏日本」「傴僂」「近親相姦」「片◯者」などこの映画以外で耳にすることはあり得ないであろうワードがバンバン登場する。

雰囲気作りの為だけに意味なく半裸にさせられる女性がちょくちょく出るけれど、「奇形人間って映画作るからおっぱい出してくれない?」→「いいよ!」となったのだろうか。
女優さんって凄い!

話としては、孤島の鬼をベースに、他いくつかの乱歩作品を注入したドロドロ乱歩ムービー。

映像としてショッキングなシーンがポンポンと登場する為、例えば秀ちゃん吉ちゃんの憎しみ合いの嫌悪と同情の入り交じった形容し難い奇妙さだとか、人間椅子のネタが分かった瞬間の背骨を鷲掴みにされるような恐怖だとか、そういう丁寧な恐怖や嫌悪の演出はない。
前降りがないのかな?

上記のような深い嫌悪感があったとすれば、死んだ浮気相手の肉を食べた沢蟹を、生きて子供に合う為に食べるシーンだろうか。

沢蟹シーンの他は「乱歩の世界を映像化する」事にエネルギーの殆どを使っているように見えて、丈五郎の恐ろしい顔と共に画面が突然停止する演出だとか、女装した変態が点滅する画面の中で女性を切るシーンだとか、面白映像はそれなりに。

あ、それから何気にあるあるだったのは明智小五郎が丈五郎の拳銃の弾をいつのまにか奪っているシーン。
あれ、他の探偵がやるとギャグなんだけど、明智ならやる。
かの魔術師を狂い死ににまで追い込んだ明智の必殺技です。

過激なタイトルも手伝ってカルトとして名高いけれど、映画として面白いかというと、「映像は凄いけどストーリーは(原作を知らないと)よくわからん」という印象。乱歩のファンの為のサービスのような映画に感じた。
まず、よーやく上映会とか行かなくても手軽にこれが観れるようになってよかったよね😀

邦画て枠を外しても悪趣味を極めたて意味では空前絶後な映画だと思う。同時代で言うとパゾリーニのソドムの市にも負けてないよ笑

石井輝男監督の最高傑作だとか監督の即物的エロ・グロセンスと乱歩の蠱惑的な倒錯性と猟奇感のマッチングの良さとか。暗黒舞踏の大家、土方巽の大怪演や伝説的なラストの「お母ーさーーん」の底力抜けしたおもしろさ。
この辺は記憶どおりだし、語り尽くされてるからレヴューあげなくてもいいかと思ったけど、再見して気づいてしまい、発見したことがあったので書いておこうかと笑

異常・残酷・虐待物語 元禄女系図に続き小池朝雄a.k.a.コロンボが今作でもサディスティックな変態を演じてる。今回は女装して(ミッツ・マングローグ似)女の子をドスで小突き回してエクスタシーに浸たる捻りのきいたサディスト笑 「あたな、素敵ね♥️オホホホ~」て女笑いしながら。小池朝雄、基本的に女装が似合う顔じゃないからこれがとてつもなくキモい。熱演して仕ぐさも声も女っぽくしてるのが余計にキモい。そして、がんばって出した女声もやっぱりどう聞いてもコロンボ・ボイスなんでシュールですらあるんだよな。キモ・シュール、、笑
小池朝雄は何故?石井輝男監督の映画だと血生臭い変態役が多いのか気になる。でも、二人とも亡くなってるから永遠に謎だな笑

奇形人間達がいる島に行くまでがすごい退屈な記憶だったんだけど、そんなことはなくしっかり伏線を張ってるし、謎の提示もうまい。それに視覚的なおもしろさもしっかり盛り込んでる。
由利徹と大泉滉の東映二大コメディーリリーフのコミカルな絡みもある。
昔は後半の印象が強すぎて前半のいいとこが全部飛んじゃってたんだと思った。
DVDで家でまったりして観れたからこそ気づくことができたと思う。ソフト化のありがたさよ笑

映画の構造。これがちょっとラス・メイヤーの映画に似てる。
物語の終盤に無理矢理、そして唐突にメロ・ドラマ的演出と通俗的なモラルをオチに持ってきて、それを「単なる見世物根性で作ったエログロ悪趣味映画じゃございません。」ってエクスキューズにしてくる展開はラス・メイヤーのワイルド・パーティーとまったく同じなんだよな笑
ラス・メイヤーと同じと言えば必然性もなくバンバンおっぱいが出てくるとこも笑

で、最後。ストーリーがトッド・ブラウニングのフリークスと同じ。
どっちも金目当てでフリークに近づいてきた美女に気持ちを踏みにじられ復讐する。
奇形人間は復讐が過剰すぎるのと土方巽さんがフリークと言うより魔物にしか見えないから被害者性が霞む。なので復讐譚て側面に意識がいってなくて今までフリークスとの共通性に気づかなかったよ。どっちも好きな映画なのに笑

まあ、とにかくド級のカルト映画は観る度に新たな発見があるってことっす😀
ジョン・カーペンターは確実に石井輝男の影響を受けている


江戸川乱歩全集
まさに、全シリーズのメインシーンがラストに集結する
人間椅子、屋根裏の散歩者…etc

これが遺作だったらボロボロに笑い泣いてしまう

物凄い映画をありがとう
>|