遊

別離の遊のレビュー・感想・評価

別離(2011年製作の映画)
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ジャンルとか雰囲気とか前情報なしで映画館でいきなりこの映画に巡り合った人はあそこでエンドロール流れて終わったあとすぐ席を立てたんだろうか?無理だと思う

「頑張っても回避しようがなかったこと」と「態度・対応しだいでは回避できたはずのこと」がきっとあるんだろうけど、どの事象がどちらなのか分からない いちいち考える暇もないほど矢継ぎ早に次の地獄事象が発生して泥沼が深くなっていく

貧しいことがあらゆる選択肢を極端に狭めている理由のひとつなのに、どうしてその状況でまた子供を作ってるんだよ何考えてんの?って思いながら観ていたけど、どの方向を向いても救いがない世界の中で 自分の子供の存在だけがあらゆる地獄を吹き飛ばす唯一の救いになっているのは確かだった
でも、自分の幸福のために子供をこの世に産み落とすことってどうなのか、幸せの具体物である子供を守るために家族同士が恐ろしいほど不幸な攻撃をし合っているのは著しい本末転倒であること、論点がひとつひとつ大きすぎる
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