このレビューはネタバレを含みます
「嘘」まみれ。
重いし、見終わって自身の過去についた保身のための嘘を思い出すので(笑)好みが分かれそうです。
イランで事件が起こるとこうなるのでしょうか。
なぜ順を追って両者がそれぞれ説明する機会がないのか…。
真実はあっさりわかったはず。
「子どもはまた産める」って、女性の口から出た言葉が衝撃でした。
自宅で認知症の家族を介護するということについて、女性が家族でない男性に触れてはいけないという宗教的な背景、介護施設が満足でないという社会環境で、ある意味日本より辛い状況ですね。
短気な父親、中1の子どもに嘘をつかせる父親…
夫に怯え真実を言えない母親、困難から逃げ出す母親…
とにかく子どもが不憫でした。
そしてなくなったお金が、序盤のソファの運び代金だったとは!
長編小説を一冊しっかり読み終わった感じです。