ほのか

別離のほのかのレビュー・感想・評価

別離(2011年製作の映画)
4.0
どうしたいのか、どう在りたいのか。
なにを守り、なにを捨てて、なにに縛られ生きていくのか、の話。

妥協して生きることも、正しく生きることも、全く楽じゃないよ。
客観的にみてると、必要なのは余裕と許容だなあとおもうけど、我が身になるとそれも難しいんよな…。

「問題から逃げてばかりだ!」っていうけれど、
問題を解決するって、自分の意見を押し通すってことじゃないんだよって思う。
みんなの許せなかった/譲れなかった点もすごくわかるけど、カチンときたからって意地ばっかり張ってこう提示されたからじゃあ自分はここを譲らない!ばっかりになるんじゃなくて、問題を解決しようとする姿勢をみせなきゃ、なんも解決はせん。
…と綺麗事は言えるけど、各々の立場になればいちばん譲れないものばかりだったなあとも思う。
は〜〜〜難しい。


観終わってからイランの映画だったのかあと確認するなど。
この辺りにどれほどの種類の文化や宗教があるのかも結局わかってない。
僅少なうえにふわふわしている知識をごちゃごちゃにつなぎ合わせたまま、映画を観てしまってる。
中東を舞台にした映像作品を観るには絶対に必要な知識なのになあ〜っていつも思うんだけど、なかなか手をつけるに至りませんね。
宗教に雁字搦めになってる姿をみるたびに、そこまでして信じなきゃあかん神様って一体…って思うけど、そこになんも知らん人間が口を出すのは無粋だよなあ。