けーな

エル・シドのけーなのレビュー・感想・評価

エル・シド(1961年製作の映画)
3.7
11世紀のスペインに実在したエル・シドの生涯を描いた歴史スペクタクル大作。

エル・シドは、イスラム教のムーア人に攻められる中、王に刃向かって追放されても、なお、母国スペインを守った英雄である。

先日、「ベン・ハー 」を観たばかりだが、同じく、こちらも、チャールトン・ヘストンが主演。そして、こちらも、また3時間超え。

CGなど存在しない1961年に制作されているので、大勢の兵が馬に乗って戦うシーンをどのようにして撮ったのか、とても興味が湧いた。これぞ映画って感じがした。

歴史スペクタクル物が、そんなに得意ではないのだけれども、惹きつけられた。何より、ラストが圧巻。以下、ネタバレ↓













ラストは、敵の目を欺き、仲間を鼓舞するために、死んでしまったエル・シドを馬の上にくくりつけて、敵の中を走らせたのだ。戦いに命を賭けた男の誇りある最期を理解する妻が天晴れだと思った。ソフィア・ローレンが演じている。まるで、武士道の精神だ。戦いの勝利が、とても切なく胸に響いてきた。
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