くま

トライアングルのくまのネタバレレビュー・内容・結末

トライアングル(2009年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

障害を持つ自分の子どもを虐待し、あげく自分が起こした交通事故で即死させてしまう主人公。
恐らくですが主人公もこのとき死んでいます。
虐待していたこと、そして事故死させてしまったことに対しての罰から、主人公は終わることのない無間地獄に堕とされたのかなと私は解釈しました。
しかし彼女は虐待に対して後悔と罪悪感を持っており、なんとかしてループから抜け出して我が子の元へ帰ろうとします。
帰って、我が子を虐待する自分を殺し、なんとかして自分の子が死という運命から逃れられるようにする。
だけどまた元の場所、時間に戻る。
我が子を喪うという絶望を果てしなく味合わなければならない地獄に堕とされた主人公の最後の表情は印象深いです。

最後に登場するタクシードライバーは主人公を港まで送ったあと、主人公に「ここで待ってて」といわれ「待ってるよ、いつまでも」と言います。
このドライバーのセリフがまた同じ悲劇を繰り返すことを予兆してるかのようにも感じます。
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