高卒派遣社員

白い恐怖の高卒派遣社員のネタバレレビュー・内容・結末

白い恐怖(1945年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

バーモント州の精神病院で働く女性精神分析医が主人公。院長の交代に伴い新たにやってきた男性と恋に落ちる。しかし彼女は相手が”白地に平行な線の集合体”に対する恐怖症を抱えていることに気づく。そして筆跡の相違が決め手となり、目の前にいる男性は本来着任するはずだった新院長とは別人であることを突き止める。では彼は一体何者なのか。本物の新院長はどこに行ってしまったのか。すべては男性が抱える”恐怖症”と夢の中に隠されていた。

主人公の女性と恩師が精神分析を駆使して夢の中に入り込むシーンが『インセプション』を彷彿とさせる。夢に現れるシュールな光景はサルバドール・ダリが手掛けたものだそうだ。

映像としての面白さに加えて、ミステリとしても秀逸な脚本と演出。強いて言うなら聡明な女性医師が”正体不明の男”(殺人の嫌疑がかけられている)とあっという間に恋に落ちる設定にはいささか無理があるようにも思える。ただそこはグレゴリー・ペックの外見で解決するヒッチコックの狙いがあったのかもしれない。
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