カカオ

激突!殺人拳のカカオのレビュー・感想・評価

激突!殺人拳(1974年製作の映画)
3.1
日本映画専門チャンネル、日曜邦画劇場を録画にて鑑賞。軽部支配人とゲスト関根勤の対談がとても面白かった。千葉真一が亡くなって一年。彼の生き証人と自負する関根勤の思い入れがすごい。



確かに関根勤の説明のとおり千葉真一のモノマネは大袈裟な演出ではなかった。

彼を崇拝する者としてクエンティン・タランティーノやサミュエル・L・ジャクソン、スティーブン・セガールにキアヌ・リーブスなど多数いる話、西表島にロケを同行した話や、娘の関根麻里に千葉真一のモノマネを伝授した話、関根勤が監督した作品「騒音」に千葉真一に出演をお願いした話、真剣佑の活躍に対抗しようとする話など、本当にサイコーでした。



以下はネタバレあり


















本作品の感想としては、鍛えられた鋼の肉体によるアクション、目突きや肉体をエグる演出が見どころでした。


千葉真一の息吹は、ブルース・リーの演出をインスパイアしたものであるが、別物に仕上がっている。


最後は、
えっ?
これで終わりなん?

さすがに剣が身体に刺さったので、生きていられないと思うが、そうか、あれで終わりなのか。




きっと細かいことは気にしてはならない。
石油の利権を巡る争いとは言え、強い男と強い男の対決がメインなのだ。主役の剣琢磨の生命が尽きた時が「完」なのだ。


斬新を通り越して、呆気に取られた感覚だった。





軽部支配人と関根勤の対談話でもあったが、最近では多様なチームで活躍する物語が多く、千葉真一、勝新太郎、高倉健、チャールズ・ブロンソン、クリント・イーストウッドのように、圧倒的な一人が引っ張っている物語が少なくなっている。

そういう意味で現在はスーパースターが不在の時代だ。
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