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宮本武蔵 一乗寺の決斗のpapandaのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)
4.2
完全にセピア色になっていた古い16㍉フィルムでの上映なので、あの有名なカラー➡️白黒➡️カラーの切り替えが全く分からなかったが、ドラマの骨太さが印象深い。五部作+番外編一作の4作目。本阿弥光悦や吉野太夫の芯のしっかり通った柔と、吉岡伝七郎他一門の武とのバランスがいい。武蔵はなんのために剣に打ち込み決闘を続けるのか。敵の名目人とはいえわずか13歳の子どもを殺してまで何を掴もうとしているのか。武力に優れることが本当に“強い”のだろうか。「我事において後悔せず」という唸りのような叫びは武蔵の身体中から血が噴き出してくるようだった。
また日を改めて色彩の美しい媒体で見直そう。
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