しーかず

ブルーバレンタインのしーかずのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.9
夫婦の出会いと別れを描いた恋愛映画。愛が冷め切ってしまっている妻シンディと、何とか対話して引き戻そうとするも感情をコントロール出来ずに自滅してしまう夫ディーン。その中で出会いから結婚するまでの回想が随時にカットインしてくるところが何とも切ない気持ちにさせられる。まあシンプルに観てるとディーンがやり過ぎで良くないともなるんだけど、それ以前にシンディの中で愛は冷めているわけで、結末を変えようがないどうしようもなさや結婚前の愛を変わらずに持ち続けることへの難しさを感じる。回想が入る事で結末の悲しさが押し寄せるし、エンドロールで付き合ってた頃の写真を入れてくるのはずるい。回想シーンでディーンが歌ってた曲の歌詞が未来を暗示したようなものになっているのも良かったし、何か観終わったあとにもじわじわと感情が押し寄せる映画だった。
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