しゃぶしゃぶ

自転車泥棒のしゃぶしゃぶのネタバレレビュー・内容・結末

自転車泥棒(1948年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公に同情できるか否かでこの映画に心底浸れるかだいぶ変わってくると思う。そして、自分は同情できなかった。

いかにこの時代において自転車が重要なのか、自転車を盗まれたのは不運でしかないということ、いかに主人公が自転車に必死なのか、そしていかにラストのアレが苦肉の末なのか がきちんと映像で説明されている。頭では分かるんだけど、どうも腑に落ちない。
どうやったって白黒つかないような場合にでも、つい正論を振りかざしてしまう自分の青さ故なのかもしれない。
必死なのは分かるんだけど、教会での場面とか占いの場面とかラストのアレとか、ここまで他人に迷惑かけてしまうと、主人公もあの自転車泥棒と同じ位置にまで落ちていると思う。

とはいえ、純粋に映画としては素晴らしい。泥棒を探すも何も見つからず途方に暮れていると雨が降ってきて…雨が上がると同時にきっかけ掴む ってトコがセオリー通りな感じで個人的ハイライト。
そしてラストの哀愁漂わせまくるショットはスゴすぎる。
ついさっきまで「いやいや、そりゃないでしょ」なんて若干冷めた見方をしていたのに、ココにはやられた。
しゃぶしゃぶ

しゃぶしゃぶ