敗戦で経済が壊滅したイタリアの状況を生々しく描いたイタリア・ネオレアリズモの代表的な作品。
素人とは思えないリッチとブルーノ父子(本物の失業者とその辺にいた子供)
当時のイタリアに住んでいた本物の…
もし貧困をこれほど上手く書いた作品が存在したとしても、同時にこれほど上手く親子の愛を描いた作品は存在しないだろう。
現実に即すという条件がありながらも、全体的な構成力を一切犠牲にせずに最後まで描き切…
時代の抱える苦しみが直球で描かれている。
ただの日常風景のようなんだけど、飽きさせない魅力があって画面から目が離せない。というかこんなのが日常であることが本当に恐ろしい。
自分の足で歩いて努力して…
貧しさは心まで貧しくする。
アントニオは最初はプライドがあって、ちゃんと仕事を探したり奥さんが占いに行くのを止めるほどだったけど、段々本当に追い詰められて占いに行ったり息子に手をあげたり、最後は自…
あんなに嬉しそうに話して、希望いっぱいにずっと笑顔でいたのに、盗まれた後は、笑顔を見せたシーンはもう何もかも忘れようと言ってご飯のときだけだったんじゃないか。ずっと、暗くて硬った表情に徐々に乱暴さが…
>>続きを読む
ひたすら悲しいー。
主人公のアントニオ役は実際に失業中の素人を起用したとのこと。息子のブルーノ役も素人。それであの演技だからデシーカすごい。
妻が占いに縋ったり、アントニオが息子に見栄を張って外…