マッシュroom

自転車泥棒のマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

自転車泥棒(1948年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

不況の真っただ中、職を求め殺到する人々の群れの中
役所からポスター貼りの仕事を得たアントニオ
だが手元に資金のない彼は自転車が必要という条件を満たせずにいた。
生活苦のため質屋に預けていた自転車を戻すため
妻と共にシーツを質にいれる事を試みる…








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          ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓







GEOレンタル(観た事あるのを忘れまた借りてしまった)
露の如く消えた淡い希望
思うようにいかない悲壮感、滲み出る貧しさ
追い詰められ苛立つ感情と焦りの中
ふと目に留まった一台の自転車
スタジアムの観客のざわめき、押し寄せる人の波、はやる気持ちと不安。
日常の一幕を映し出しただけなのに
自分自身ががアントニオになったような気分
こんな凄い作品を撮れる人ってそうそういない、傑作だと思う。
ただまた観たいと思う映画ではないかも…
教会の去り際、跪きお祈りをする息子ブルーノの姿に救われた。