オトマイム

アメリカの影のオトマイムのレビュー・感想・評価

アメリカの影(1959年製作の映画)
3.7
マンハッタンに住む3人きょうだいが、肌の色への根強い偏見や差別に傷つき葛藤する。

黒人の血が流れていても、漆黒に近い黒さから白人に近い色まで、肌の色は様々であることを改めて知った、当然のことなのに。これまでそんなことを考えたことがなかった。そしてそれが兄弟間であっても違いがあることを。

そしてこの作品の見どころのひとつは、ドスのきいたジャズの演奏シーンが随所にあること!
やっぱりジャズは黒人の音楽なんですね。体臭や毛穴から音楽が滲み出てくるようだ。

脚本なし、役名もすべて俳優の本名を使ってアドリブで撮影されたそうです。そんなところも、ジャズの即興演奏のよう。

それにしてもタイトルが悲しい。
アメリカ社会の影、という意味なのか